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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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新着情報

CLAIR Paris Blog

現在フランスでは、新型コロナウイルスの第3波のピークは過ぎたとみられるものの依然感染状況が一日あたり感染者数は3万人を超えるなど深刻であり、ワクチン接種の加速が進められている。4月25日時点で、1,410万人(人口の21.8%)が少なくとも1回、うち550万人(8.5%)が2回目の接種を終えている。

新型コロナウイルスに対するワクチン接種を促進しているものの1つが、国内各地で、ワクチン接種を出前で行う「ワクチンバス(vaccibus)」の運行である。ワクチン接種会場から離れた地域などに医師等がバスで出向いて、リスクが高く、また交通弱者である高齢者等へのワクチン接種を行っている。

仏南西部ヌーベルアキテーヌ州にあるオート=ガロンヌ県では、ワクチン接種会場に来られない高齢者や基礎疾患のある50歳以上を対象に、接種会場がない農村部のコミューン(市町村)に出向き接種を行う、移動式ワクチン接種システムの「ワクチンバス」の運行を開始した。ワクチンバスは、県の消防本部が国の州地方長官の要請を受け、コミューン、市長会、国の州保健庁、大学病院等と協力し実施している。対象者は、適格性をチェックされたうえでコミューンより連絡を受け、任意で接種予約を取る。この取り組みは3月に行われた試行が好意的に受け止められ、4月から本格運行が始められた。、地域間の公平性にも配慮しながら、6月中旬まで毎週末県内17のコミューン間広域行政組織の一つうち1つを訪問する予定。すでに、4月16日までで県内5つのコミューンで約1,300回分のワクチン接種を行った。

続きを読む:「ワクチンバス」、田舎の高齢者への出前ワクチン接種に走る!

マルシェは日常的に食料品や日用品を購入の場というだけに留まらず、買い物客同士や販売員とのコミュニケーションといった社会的つながりを創出する場でもあり、フランス人にとり生活に根付いた不可欠な存在である。フランスでは1万を超えるマルシェが開催されているが、その中でもスーパーマーケットが少ないフランスの地方都市においては、マルシェは食料供給の面において、重要な役割を担っている。

フランスにおいて本格的に新型コロナウイルスが流行し、初めてのロックダウンが開始された2020年3月には感染対策のため、マルシェが一時閉鎖されたが、コミューンや業界団体等から地域への食料供給が不足する恐れがあるなど、マルシェの再開を強く望む声が上がり、感染防止対策を行った上で、マルシェが再開された。

2020年10月30日から開始された2度目のロックダウンにおいても、引き続き多くのマルシェが開催されていた。しかし、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、3回目のロックダウンが、一部の地域において、2021年3月20日から、さらに歯止めがかからずフランス全土において4月3日から開始され、非食料品店舗の営業禁止等の規制が導入された。市民の生活を支えるマルシェでも、花きや食料品は認められたが衣料品や家具等の非食料品を扱う出店がフランス全土にて禁止された。

4月3日からは、非食料品店舗への規制と同様に、フランス全土にてマルシェへの衣料品や家具等の非食料品を扱う出店が禁止されたが、3月20日から先行してロックダウンを実施したイルドフランス州では国から派遣された県地方長官によって規制が異なったり、コミューンによって非食料品を扱う実店舗に店舗前の路上販売を許可するなどの支援を打ち出したりと、地域県によって規制が大きく異なった。

以下に、3月20日から先行してロックダウンを実施した地域における先行期間での地域によって異なるマルシェへの規制及び非食料品を扱う店舗への支援の例を紹介する。

続きを読む:仏3度目の…全国ロックダウン。花も団子も〇で衣料は×とマルシェの規制も強化!

2021年3月25日(木)に日欧地域連携グッドプラクティスウェビナーを開催しました。第4回目となる本ウェビナーでは、『「オウルヘルス」に向けたオウル・ヘルスケア・エコシステムと「未病」に向けた神奈川ヘルスケア・ニューフロンティアとのコンセプトに基づいた地域連携』をテーマとし、神奈川ヘルスケア・ニューフロンティア(神奈川県)と、オウル・ヘルスケア・エコシステム(フィンランド オウル市)との地域連携好事例を取り上げました。、登壇した神奈川県、オウル市、地元大学や企業からみた日欧連携の地域や中小企業への重要性や課題が具体的に紹介されまた本ウェビナーには、日欧双方から約30名が参加しました。

 当日の映像、資料はこちら。https://www.ejrc-helpdesk.eu/ja/best-practices5de790d2

次回は、5月に産業クラスター、欧州の地域、日本の都道府県・主要都市に向けた「日欧地域連携年次会議&マッチメイキングイベント」を開催する予定です。次回のイベントを含め、欧州との連携にご関心がありましたら、下記URLからご登録いただき、日欧地域連携プラットフォームにぜひご参加ください。

日欧地域連携ヘルプデスク事業HP:https://www.ejrc-helpdesk.eu/ja/register

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2021年3月17日(水)に開催された日欧地域連携グッドプラクティスウェビナー(第3回)では、ライフサイエンス分野での「健康関連ライフサイエンスビジネスを支援する日欧マルチパートナー連携」をテーマとし、大阪バイオ・ヘッドクオーター(大阪府)と、欧州4地域(仏オーベルニュローヌアルプ州、西カタルーニャ、独バイエルン州、伊ピエモンテ州)のクラスターから構成されるbioXclusters allianceとの地域連携好事例を取り上げ、日本、欧州4地域からみた日欧連携の重要性を紹介、また日欧双方から約50名の参加者からの活発な意見交換が行われた。

 当日の映像、資料はこちら。https://my.duda.co/site/6815427d/ja/best-practices5de790d2

次回は、3月25日(木)17時(日本時間)から第4回目ウェビナー開催! 

ヘルスケア分野での『「オウルヘルス」に向けたオウル・ヘルスケア・エコシステムと「未病」に向けた神奈川ヘルスケア・ニューフロンティアとのコンセプトに基づいた地域連携』をテーマにヘルスケア先進都市オウル市(フィンランド)と未病に取り組む神奈川県が登壇。

パネリスト:

神奈川ヘルスケア・ニューフロンティア  (神奈川県-日本)

ビジネスオウル/オウルヘルス (オウル市-フィンランド)

登録はこちらから。下記登録フォームよりお申込ください

https://www.ejrc-helpdesk.eu/my-postc486a1d9

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クレアは、日本と欧州の間で地域の産業連携(地域の産業クラスター、自治体等による産業面における連携)を促進するため、2020年11月から新たにCEEJA(アルザス欧州日本学研究所)と協力して「日欧地域連携ヘルプデスク」を開始しました。(詳細な内容はこちら )

日欧地域連携ヘルプデスク事業では、日欧のクラスターや地域間の好事例を紹介するため、2021年1月に2回のウェビナーを開催しました。以下では、ウェビナー概要をご紹介します。

また、ウェビナーの動画及び資料はヘルプデスクのホームページにて公開しています。

→ 第1回ウェビナー「農業・食品産業イノベーションでのウィン・ウィンな関係を築いた10年」(1/8)

九州バイオクラスター協議会(熊本県) - ヴィタゴラ(デジョン(フランス))

→ 第2回ウェビナー「再生可能エネルギーと地域活性化に向けて発展するパートナーシップ」(1/26)

エナジーエージェンシーふくしま(福島県)-エネルギーエージェンシーノルトライン=ヴェストファーレン(NRW州(ドイツ))

→ 第3回ウェビナー「健康関連ライフサイエンスビジネスを支援する日欧マルチパートナー連携」(3月中旬を予定)

大阪バイオ・ヘッドクォーター(大阪府)-bioXCluster(バイエルン(ドイツ)・オーベルニュ=ローヌ=アルプ(フランス)・ピエモンテ(イタリア)・カタルーニャ(スペイン))

続きを読む:農業食品分野は熊本、再生エネルギー分野は福島、次はライフサイエンス分野…...

フランスでは、コロナ禍にあって、昨年3月から5月まで最初のコンフィヌマン、いわゆるロックダウンに入り、一旦感染状況が落ち着いたものの、徐々に拡大し、10月に急拡大し、11月から二回目のコンフィヌマンに入った。12月中旬に夜間外出禁止に緩和されたが、その後も感染状況は高原状態で、変異型の感染拡大も見られ、地域的なコンフィヌマンや3回目のコンフィヌマンもささやかれる先行きが見通せない状況にある。

続きを読む:コロナ禍の仏地方財政への影響と政府支援とその活用状況

イタリアの地方自治関係資料翻訳を委託する事業者を募集いたします。

募集要項仕様書をご確認の上、ご応募いただくようお願いいたします。

本業務委託の事業者選考へご参加を希望される事業者は、指定する文書を翻訳いただき、2月17日(水)午後5時までに下記連絡先まで提出していただく必要がございます。

ご提出いただきました文章は、事業者選定のために使用させていただきます。

指定する文書は電子メールにて送付いたしますので、送付を希望する旨を以下の電子メールアドレスに連絡をお願いいたします。

       (クレアパリ)

   ※メールには、件名、内容を表記の上、ご送付をお願いいたします。

ア 件 名:イタリアの地方自治関係資料翻訳委託に関する指定文書送付依頼

イ 内 容:貴社名、担当者氏名、連絡先(電話番号、メールアドレス)

続きを読む:イタリアの地方自治関係資料翻訳を委託する事業者の募集

 2021年1月18日から22日にかけて、フランス地方行政幹部職員候補生の育成機関(INET)による「連帯と公衆衛生」に関するオンラインセミナーが開催されました。本セミナーは、仏自治体の事務総長や事務次長、大規模自治体の管理職などを目指す57名の学生が4チームに分かれ、グループワークを行いながら、フランスの自治体や国の州保健庁(ARS)、救急医療を担う SAMUなどの様々な行政分野や組織の取組を学び、第一線の自治体の首長や幹部などにその成果をプレゼンテーションする双方向のプログラムで行われました。 

続きを読む:INETセミナーで日本の自治体の新型コロナウイルス対策事例発表

 世界中から年間約9,000万人の来訪者を受け入れ、関連雇用は約300万人、観光消費支出がGDPの約7%を占めるフランスにとって、新型コロナウイルスによる国内経済への影響は甚大なものとなった。フランスでは、2020年3月17日正午より、厳格な外出制限措置が導入され、また欧州内も含めすべての国に対して国境が閉鎖されたことから、観光業は事実上活動停止状態となった。この状況は外出制限の段階的解除が始まった5月11日まで続いたが、政府は観光産業がフランス経済に極めて重要な産業であるとの認識のもと、5月14日には省庁間観光委員会を開催し、国民の夏の旅行を承認するとともに、総額180億ユーロ(約2兆円規模)の大規模な観光刺激策を発表した。自治体やコミューン間広域行政組織においては、宿泊税及び観光事業者の不動産税3分の2を減税することが可能となったほか、国の財政支援により社会保険料の雇用者負担免除、一時帰休制度の適用延長、連帯基金を通じた給付金支給の適用拡大等の措置が取られた。

続きを読む:コロナ禍のフランスの観光動向と今後の旅行トレンド