パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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静岡市がフランスのホストタウンに!~みんなの夢を叶えるプロジェクトの実施~

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が近づく2021年6月、静岡市では、フランスのテコンドー選手団の事前合宿受け入れが決定し、同国のホストタウンとして登録されました。静岡市は、日本の中部地方に位置し、1991年にカンヌ市と姉妹都市提携を結んで以来、市民交流や日仏自治体交流会議への参加による政策対話等を通じて、フランスとの交流を深めています。浮世絵師の歌川広重が描いたような、雄大な富士山の景色が特徴のまちです。

  同市は、今回のホストタウン登録を契機に、未来の国際交流の担い手となる子供たちに対して、相手国フランスについて知り・学ぶ機会を提供するプロジェクトを実施しています。その交流事業の一環として、2021年7月に静岡市のなか藁科わらしな小学校6年生の児童約10人とクレアパリがオンラインでつながり、「みんなの夢を叶えるプロジェクト」を行いました。この企画は、子どもたちが自らフランスについて調べ、ガイドブックには載っていないフランスの情報をクレアパリ職員に「夢」として託し、その答えを通じてフランスに対する新しい発見を得たり、友好国としての理解を深めたりすることを目的としています。

 交流の第1回目である7月6日は、子どもたちがインターネットやガイドブックで調べたり、クレアパリ職員にフランス人の好きな食べ物や飲み物、フランスで使われている紙幣などフランスに関する一般的な話を聞いたあとに、次の質問を「夢」として託しました。「本場のマカロンはどんな味か教えて!」、「ノートルダム大聖堂はどの角度から見ても美しいって本当?」、「ナポレオンはフランスの小学校ではどのように教えられているの?」、「静岡市は緑茶のまちだけど、フランスではお茶はどのように売られているの?」、「ルーブル美術館は、フランス人もよく行くの?」、「パリはファッションのまちだけど、小学生はどんな服を着ているの?」…。子どもたちからの純粋で率直な質問に、クレアパリ職員も意表を突かれましたが、子どもたち一人ひとりの顔を思い浮かべながら後日調査を行いました。

host town echange 1オンラインにて、クレアパリ職員にフランスの紙幣について質問をする児童

 そして、翌週の7月16日に再度日本とパリがオンラインでつながりました。クレアパリからは、子どもたちがまるでフランスを実際に旅していると思ってもらえるように多くの写真を通じて「フランス」を伝えました。子どもたちは、可愛らしくデコレーションされたマカロンや、美しい大聖堂などをみて感嘆の声を上げるとともに、フランスで販売されているお茶には紅茶だけでなく緑茶も含めて様々な種類があることや、パリの小学生の服装が思っていたよりカジュアルであることなどを知ることで、遠い西洋の国であったフランスに対して具体的なイメージを持つとともに、より親近感も感じたようです。また、ナポレオンがフランスの国民的英雄でありながらも、同時に現代社会では批判的に捉えられている側面も知ることで、世界の歴史を学ぶ新たなインセンティブとなったかもしれません。

 日本の小学校では、カリキュラムの中でフランスについて学ぶ機会は限られていますが、クレアパリでは、今後もこのような地域との交流事業を通じて、子どもたちを始めとする市民のみなさんの国際活動をお手伝いしていきます。

host town echange 2オンライン交流の記念撮影