第11回企画展をパリ・ディジョンで開催しました!
クレアパリ事務所では、日本の地方の伝統工芸品や伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力を発信する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を開催しました。この企画展は、今回で11回目となり、今年はパリとディジョンの2都市で実施しました。 出展品のテーマは「衣食住」で、日々の生活の中で使用できるものを中心とし、日本の伝統技術がぎゅっと詰まった出展品が日本全国26自治体からおよそ500点出展されました。
パリ展の様子
ディジョン展の様子
この企画展は、フランスの方々が日本の伝統工芸品を見て、触れることで日本文化に興味を持ってもらうとともに、展示・販売することで出展者にテストマーケティングの機会を提供しています。各出展品に対し、来場者から商品の色や大きさ、形などについて率直な意見を聞き取り、出展者に詳細なフィードバックを行っています。
今年度の来場者数は、パリ展が約7,500人、ディジョン展が約23,500人で年々、来場者数は増加傾向にあり、2ユーロから500ユーロの価格帯の商品が600点以上販売されました。パリとディジョンの会場を比較すると、パリのほうが客単価は上回っており、高額商品が売れる傾向にありましたが、売上総数としてはディジョン展が上回りました。 特に、パリ展は11月中旬から下旬にかけての開催で、多くの方がクリスマスプレゼントを買い求める時期だったため、日頃財布の紐が固いパリジャン・パリジェンヌも自分用のみならず家族や親戚へのプレゼント用に購入する姿を多く見かけました。
会場では出展自治体の紹介パネルを展示(パリ会場)
熊本県のキャラクターくまもんが来場しました
~熊本の陶芸品と一緒に~(ディジョン会場)
会場で出展品を触ってみると想像より柔らかい、軽い、手なじみがよいなど、驚かれる来場者が多いです。また、出展品の多くは、1点1点手作りで作られたものであり、生活の中でその暖かみや使い心地の良さを感じてもらえるものとなっています。
銅板職人の山形太一氏による銅板折り鶴のアトリエの様子(パリ会場)
日本の伝統産業の業界では、生産額や職人数が減少傾向ではありますが、海外への販売に挑戦する事業者は多く、来場者からのコメントが商品の改良の参考になり、また伝統工芸品を作成する職人の自信に繋がっています。この企画展への出展が、フランスや欧州への新しい販路拡大の第1歩となるように、引き続きサポートを進めて参ります。
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