欧州向け河内晩柑「misho」をフランス等でプロモーション
愛媛県(えひめ愛フード推進機構)
当機構で行っている「河内晩柑」の欧州輸出は、フランス人シェフのフレデリック・ジョノー氏との出会いから始まりました。ジョノー氏はフランス最優秀職人賞(平成23)、国家功労勲章(同29)など数々の賞を受賞したフランスのトップシェフの一人です。数年前にジョノー氏が来日した際、愛南町(あいなんちょう)で「河内晩柑」を食した際に、そのジューシーでさっぱりとした甘みの中に酸味や苦みを含んだ特徴ある味や香りを大変気に入られ、「欧州では、日本のゆずが料理の風味付け等に活用され、飲食店を中心に人気となっているが、「河内晩柑」はゆずと似た使い方が出来るほか、生食にも向くことから利用の幅が広がる食材だ。」と高い評価をいただいのです。
河内晩柑
これを受けて、当機構では本県が日本一の生産量を誇る「河内晩柑」が、欧州で売れる商材であると確信し、欧州での新たな需要創出に向けて、主産地の愛南町と地元JAの協力を得て販路開拓に取り組むことにしました。
欧州に売り込むにあたり、まずは欧州向けに新たな名称をつけることにしました。「河内晩柑」(カワチバンカン)は、現地事業者等によると、フランス語やドイツ語では発音が難しいためです。現地では「Yuzu」(ユズ)のように短い言葉の方が受け入れやすいこと等を踏まえて検討した結果、愛南町の地名の御荘(みしょう)になぞらえて「misho」(ミショー)とすることとしました。また、「misho」のブランディングやロゴデザインについては、民間企業のノウハウを活用することとし、企画提案型の公募を行った結果、ソニーデザインコンサルティング株式会社に委託することとなり、ロゴを作成しました。このロゴの‘i’には架け橋の意味があり、「misho」が「愛媛」と「欧州」、「産地」と「食卓」、「生産者」と「消費者」を繋ぎ、新たな食文化の架け橋となり、愛媛の“愛”を届けるという願いが込められています。
Mishoのロゴ
令和5年4月にはビジネスベースでの取引に向けて、ジョノー氏を始め、フランス、スイス、スペインの卸売業者4社を招へいし、輸出園地の視察や生産者との意見交換に加えて、商談会を実施し、1.6トンの契約が成立しました。
輸出園地の視察 |
意見交換会の様子 |
ランジス市場でのトップセールス