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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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ラグビーを通じた日仏交流~ ワールドアマチュアラグビーフェスティバルに参加

釜石市国際交流課

釜石市は、1992年に開催した「三陸・海の博覧会」への「アンモナイトの壁」の剥離標本の展示協力をきっかけに、1994年にディーニュ・レ・バン市と姉妹都市提携を結んでおり、以後、両市から派遣団を送り合う等、継続的に交流を行っています。

本年9月23日から30日にかけて、ディーニュ・レ・バン市を中心とした南フランスで第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバルが開催されました。この大会は、主にラグビーワールドカップ2023フランス大会の出場国を代表するアマチュアラグビークラブが世界の頂点を競うラグビー史上初の世界大会となります。この大会に釜石市は参加要請を受け、岩手県や関係団体と協力し実行委員会を立ち上げ、「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」を結成し、日本の代表チームとして参加しました。

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いわてRFC

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 ディーニュ・レ・バン市にチームフラッグを寄贈

結果は、残念ながら参加16チーム中最下位となりましたが、チームはディーニュ・レ・バン市をはじめ各地で歓迎を受け、試合中には「カマイシ!」「ジャポン!」コールが鳴り響く等、まるでホームで試合をしているかのように、とても温かく迎えられました。

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いわて釜石RFCを応援する地元の小学生

また、実行委員会は今回の大会参加にあたって、①東日本大震災時にいただいた復興支援の感謝の発信、②ラグビーワールドカップ2019岩手・釜石開催のレガシー継承、③これらを生かした「ラグビー県いわて」「ラグビーのまち釜石」の今後のまちづくりの推進の三つの派遣目的を掲げました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災津波により、岩手県や釜石市は壊滅的なダメージを受け、その多くを失いました。この悲惨な現実に希望を失いかけていた我々に対し、発災直後より世界中から心温まる支援が寄せられ、我々は復興に向け立ち上がり、2019年にはラグビーワールドカップの試合を開催することができました。

実行委員会では、世界中から注目が集まるこの大会への参加を絶好の機会として捉え、試合中やオフィシャルセレモニーにて感謝を示す横断幕を掲げ、感謝の思いを綴ったメッセージを配布する等、復興支援への感謝を発信してきました。

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復興支援感謝のフラッグ

また、大会主催者のジェレミー・テシエ氏も、オフィシャルセレモニー等において「姉妹都市である釜石市は、壊滅的なダメージを受けたにも関わらず立ち上がり、ラグビーワールドカップを開催することができた。このことに感嘆し、この大会を開催するに至った」と発言する等、ラグビーワールドカップ2019岩手・釜石開催のレガシーがフランスの地でも引き継がれていることを大変嬉しく思っています。

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大会主催者ジェレミー・テシエ氏の挨拶

この大会参加を通して、釜石市は姉妹都市ディーニュ・レ・バン市をはじめフランスとのつながりをより深めることができました。今回の大会参加によって培った経験や得られた新たな絆を「ラグビー県いわて」「ラグビーのまち釜石」のまちづくりに向けて生かすとともに、来年姉妹都市提携30周年を迎える両市の友好をさらに深めていきたいと思います。

 

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