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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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ランデルノ―・ダウラス都市圏共同体にてミニスタージュ を実施しました!

 クレアパリ事務所では、派遣職員がフランスの自治体に数日間滞在し、自治体の業務を学ぶ短期滞在型研修「OJT型ミニスタージュ」を実施しています。今回、2023年10月23日~25日の3日間、ブルターニュ半島にあるランデルノ―・ダウラス都市圏共同体で、クレアパリ事務所の所長補佐3名が実地研修を行いました。 クレア主催で毎年開催される海外自治体幹部交流協力セミナーに、現在ランデルノ―・ダウラス都市圏共同体で事務総長を務めるサンドリーヌ・ギラオ=シモン氏が参加され、三重県鳥羽市を訪問されました。そのご縁もあり、クレアからの訪問を好意的に受け入れてくださり、フランスの自治体の職場を見学し、具体的な業務内容をヒアリングする大変有意義な機会をいただきました。

写真1ヒアリング風景

ランデルノ―・ダウラス都市圏共同体事務所内でのヒアリングの様子

 滞在期間中はランデルノ―・ダウラス都市圏共同体のオフィスで文化政策、デジタル化政策、都市マーケティング、観光政策などについて説明を聞きました。 さらにランデルノ―市庁舎を訪問し、ランデルノ―・ダウラス都市圏共同体の首長でランデルノ―市の市長でもあるパトリック・ルクレール氏から市政について丁寧にご説明をいただきました。ランデルノー・ダウラス都市圏共同体が位置する県内において、同都市圏共同体は人口増加率が高い地域です。その原因についてお尋ねしたところ、企業を誘致し雇用創出を図るほか、良好な住環境が人口増加に起因しているということを教えていただきました。

写真2市長と

パトリック・ルクレール氏から 市政運営について説明がありました

写真3観光

レストランや居住スペースが橋の上にあるロアン橋について

観光局ビジターアドバイザーのマチュー・ランデュレ氏から説明を受けるクレア職員

 

 クレアパリ事務所ではフランスの地方自治体による取組みについてレポートを作成しているほか、今年度はフランスの地方自治の仕組みについてまとめた「フランスの地方自治」の改訂を予定しています。今回伺ったお話は、これらの執筆に大いに参考になるものでした。

最後に、今回の研修で最も印象に残ったこととして、ランデルノ―・ダウラス都市圏共同体の政策は、どのような分野においても、何よりもまず、そこに住む人々の生活の質を向上させることを目指しており、住民を大事にしていることを感じました。今回お会いした職員の誰もがこの目標に向かって全力を尽くしていることに感銘を受け、公務員としての本質的な心構えを再認識するとともに、それらが日仏で共通するものであることに気付くことができる機会となりました。 今回の研修で得た気づきを日本へ帰国した後に生かしていけるように、引き続き職務に精進したいと思います。

写真4事務総長と

研修の受け入れを担当いただいたサンドリーヌ・ギラオ=シモン事務総長と一緒に

 

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