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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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6人の新規JET参加者が日本の自治体で勤務を開始!

 2024年8月から日本の自治体で国際交流員(CIR)として勤務する6人の新規JET参加者が決定し、2024年7月10日に在仏日本大使公邸で出発前の壮行会が開かれました。

 JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方自治体が、総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施しています。JET参加者は、日本の地方自治体で、英語などの外国語教育を補助する外国語指導助手(ALT)や国際交流担当部局等で様々な交流活動を担う国際交流員(CIR)、スポーツの指導を通じて国際交流を行うスポーツ国際交流員(SEA)として勤務し、地域レベルでの草の根の国際化に貢献しています。1987年のプログラム開始以来、これまでに世界80か国から79,000人以上が参加し、フランスからは1989年以降これまでに300人を超える参加者を送り出しています。JET参加者はJETプログラム期間中に日本の自治体で日仏の地域間の国際交流を推進するだけでなく、プログラム終了後に日本やフランスで、大使館や国際企業、国際機関など日仏の交流を担う仕事に就く方も多く、日仏の国際交流において大きな役割を果たしています。

 今年は、数十人の応募者の中から特に優れた6人が選ばれ、CIRとして、京都府、岐阜県、福井県、山形県鶴岡市、島根県松江市、岡山県瀬戸内市の6つの自治体で勤務することが決まりました。6人の新規JET参加者たち(うち1名は既に日本に到着しているため、オンライン参加)は2024年7月10日午後、在仏日本大使館で出発前オリエンテーションに参加して日本の地方自治制度やJETプログラムに関して講義を受けた後、夕方からは日本大使公邸で大使館主催の壮行会に参加しました。

 壮行会では、下川日本国大使、フランス都市連合代表のレブザメン・ディジョン市長、クレアパリ事務所の椋田新所長からの激励の挨拶があり、参加者の自己紹介と記念撮影の後アペロが開かれ、新規JET参加者は日仏の団体代表やJETAA※のメンバーと交流しました。※JETプログラムを終了した卒業生有志を中心に結成された同窓会組織。

 京都府に配属されるギートン・アドリアンさんは「オクシタニー州のトゥールーズで働いていました。13年間、演劇に関わる様々な仕事をしてきて、いろいろな人脈があります。それを活かして日本とフランスとの間で芸術文化の連携を生み出したいです。」と抱負を語りました。京都府は2015年からオクシタニー州と友好提携を結んでおり、2023年からは気候変動や危機管理にも分野を広げて交流を深めていく方針で、継続的にフランスCIRを任用しています。

 福井県に任用されるクララ・ターンランさんは、「いろいろな言語を使って働くのが夢で、JETプログラムでも能力を活かしたい」と言い、「恐竜が好きで、福井県に配属と聞いてすぐに恐竜が思い浮かびました。今回、福井県や北陸の話を聞くことができて、いろいろな美味しい食べ物を試してみたいと思いました」と期待を膨らませていました。福井県は今回初めてフランスCIRを任用する自治体であり、フランスCIRの任用をきっかけに日仏の新たな交流が生まれることが期待されます。

今回の新規JET参加者は、大学を卒業して間もない方から、社会人として経験を積んだ方まで経歴は様々ですが、どの参加者も日本に行くことができる喜びと、これまで磨いてきた日本語を活かして仕事ができる大きな希望に満ち溢れている様子でした。

新規JET参加者は、2024年8月上旬に日本に渡航し、東京で3日間の研修を受けた後、各地方自治体に移動し勤務を開始します。

新規JET参加者は、それぞれの赴任先で日仏をつなぐ「大使」として活躍し、国際協力を一層進展させるくれることでしょう。クレアパリは、参加者の皆様が赴任先の地域を愛し、住民と交流し、地域の実情に合わせた創造性あふれるアイデアをもって日仏交流の深化に貢献することを期待しています。

 記念写真差し替え②
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