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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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サン・ジェルヴェ・レ・バン市との友好交流に関する了解覚書(MOU)締結について

 2023年3月にアルペンスキーの元オリンピック選手である平澤岳が町長に就任、町の国際化や子どもたちの未来への投資のため国際交流の重要性を掲げ、日本との交流を希望する自治体をヨーロッパで探していたところ、在リヨン領事事務所からサン・ジェルヴェ・レ・バン市を紹介されました。

 Jean-Marc Peillex市長がプライベートで山ノ内町を訪れていたこともあり、2024年1月下旬に行ったオンラインミーティングでは、山間地であることや温泉やスキー産業で発展を遂げた町であるなどの共通点があることから親近感が増し、前向きに交流事業を進めることになっていました。

 すると、3月上旬に来日中のオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のLaurent Wauquiez議長と平澤町長が偶然お会いしたことで事態は急展開。Wauquiez議長の後押しにより、グルノーブルでの山岳リゾート産業の国際展示会「Mountain Planet」の期間中、州のブースでMOU締結を行うための調整が始まりました。

 サン・ジェルヴェ・レ・バン市から連絡がきたのは3月15日、展示会の開催期間は4月16~18日と1か月しか暇がありません。突然な提案でしたが、せっかくつながったこのご縁を活かすべく、町議会への説明を行う一方、なんとか渡航費用を工面し、町長、町議会議長、担当者の3名での渡仏にこぎつけました。

 署名式には、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のFabrice Pannekoucke農業・渓谷地域担当副議長兼観光局長、在リヨン領事事務所の尾形修所長もご臨席いただき、この上ないスタートとなりました。

 覚書の内容は、経済、観光、山岳スポーツ、温泉、教育、文化など、双方にとって有益なすべての分野において協力し、民間関係者を含めた幅広い分野で交流を促進することとなっています。

 州の国際連携課には、MOUの内容へのアドバイス、会場の準備、通訳の手配など、大きなサポートをいただいたと聞いています。

 サン・ジェルヴェ・レ・バン市には、市内の案内や宿泊先を手配いただき、温かい歓迎を受けました。署名式に先んじて行われた市との打ち合わせでは、教育、文化、スキー場、温泉の関係者が招集されており、交流への関心の高さがうかがえました。具体的な交流案を提示しあい、大変有意義な話し合いとなりました。

 フランス側の州、市の連携と、在リヨン領事事務所の協力により、日本では考えられないスピードでMOU締結に至りましたが、大切なのは今後の交流事業の内容です。学校を中心とした交流を手始めに、観光、文化面など分野を広げ、良い関係を築いていきたいと思います。

長野県山ノ内町未来創造課移住国際交流推進室

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サン・ジェルヴェ・レ・バン市庁舎でのミーティング参加者

サン・ジェルヴェ・レ・バン市庁舎でのミーティング
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 MOU署名式 Jean-Marc Peillex市長・平澤岳町長   MOU署名式 Pannekoucke局長 挨拶
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 サン・ジェルヴェ・レ・バン市街地  
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