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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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パリアンテナショップ GOÉN グランドオープン

2024年5月11日、フランス・パリに日本の新しいセレクトショップがオープンしました。

「GOÉN」と名付けられたこのショップでは、日本全国の選りすぐりの銘品が展示・販売されるほか、海外進出を目指す日本の自治体や企業に対し、前例のない柔軟な海外プロモーションのスキームを提供します。「GOÉN」という日本語には、「人と人を結び、繋ぐ」という意味があります。まさに、日本の食文化や伝統工芸品等をフランスへ繋ぐ存在として、「GOÉN」はオープンしました。

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 GOÉNの外観  オープニングセレモニーの様子

フランス・パリには、その長い歴史の中で洗練された芸術や食文化の中で醸成された世界が憧れる「ブランド力」があります。「GOÉN」では、出展者である日本の自治体等にその「ブランド力」を獲得させるべく、常設店舗としての長期的な視点から現地の消費動向等のリサーチとプロモーションを行えることを強味として、日本の銘品を「世界基準」に磨き上げ、海外進出の可能性を拡げることを目指します。また、現地での消費者等の反応を見ながら、販売価格を設定でき、リアルなニーズに柔軟に対応可能であることや、Caféメニューとして日本の銘品を店内で提供することにより現地の方が実食した感想をその場で聞けることもその特長としています。

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 店内には日本の銘品が並ぶ  銘品を実食できるスペース

消費行動の基準・動機が「価格」である日本では、商品の企画製造に際し、まずは価格設定をすることがセオリーであり、高品質の品物であるにも関わらず、低価格による商品開発が行われる場面も多く、多くの企業が困窮している実態があります。一方で、海外に販路を見出すにも、銘品を取り扱う大企業や自治体ですらノウハウが無い海外輸出は夢の話であり、消極的(慎重・謙虚)であることが現実です。 

さらには、海外輸出を実現している企業においても、その大半は、国内の商社を経由(卸売価格販売)した間接輸出であり、輸出先の海外で自社の銘品が実際にどれくらいの値段で販売されているかも知らず、また、現地でのリアルな評価等を知るすべがないため、海外進出に当たってのノウハウを蓄積することが出来ないという問題もありました。

GOÉNは、こうした従来の海外プロモーションで課題となっていた点に対応すべく、常設としてパリに店舗を構え、海外展開を希望する日本の自治体等のプラットフォームとして、現地商社等への試供品・販売商品の即時提供はもちろんのこと、出展品に係る現地での評価等の日本へのフィードバック・フォローアップを通じて、パリを始め欧州各地、さらには世界へと日本の銘品を拡げていくことを目指しています。

GOÉNは、日本の銘品の効果的な海外進出支援の新手法として、日本の自治体や企業による輸出挑戦の背中を押す存在です。海外輸出が決して特別なことではなく、日常の風景となる日を夢見て、今日もGOÉNは日本とフランスを繋ぎます。

皆さまも、パリにお越しの際には、是非とも「GOÉN」にお立ち寄り下さい。皆さまのまだ知らない日本がそこにあることでしょう。

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 多くの日本の企業及び地方自治体がGOÉNに期待を寄せている