あなたが使う言語を選んでください

パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

A+ A A-

日本刀の聖地で伝統文化と職人に触れる「備前長船刀剣博物館」

岡山県瀬戸内市

鍛錬

刀の鍛錬の様子

瀬戸内市へようこそ!美しい瀬戸内海に面したこのまちは、2004年に牛窓、邑久、長船、の合併で誕生しました。比較的新しいまちと思われていますが、豊かな歴史的資源もあります。各町には独自のアイデンティティがあります:豊かな田園地帯が広がる邑久、シーサイドリゾートの牛窓と、この記事の中心になる、日本刀の聖地の長船です。

長船は、1000年以上にわたる日本刀の製造技術と歴史を伝える町です。かつては刀剣の生産で最も栄えた地域のひとつであり、福岡一文字派をはじめとする重要な流派の拠点でした。福岡一文字派は日本刀の黄金期として知られる鎌倉時代(1185-1333)に最も影響力を持った流派のひとつです。現在国宝に指定されている刀剣の約半数はこの長船を中心とした地域で鍛えられたものです。

火の仕事会刀の鍛錬の様子

研師:刀を研ぐ様子

備前長船刀剣博物館は、このユニークな文化的な歴史的遺産を称え、保存し、後世に伝えるために1983年に設立されました。単なる博物館とは一線を画し、備前長船刀剣博物館の特徴は館に併設された工房にあります。この工房では、刀剣製作に携わる職人の仕事を見学することができます。刀鍛冶、塗師、彫金師など、古くから伝わる技術を実践する現代の職人に会って話を聞けるのは、見逃せない機会です。

博物館の展示室も負けていません。様々な時代の刀剣類を約四十振鑑賞できます。また、鎌倉時代中期に福岡一文字派によって作られ、日本の国宝に指定されている「山鳥

毛」という有名な刀剣は、毎年期間を決めて展示されています1。謎に包まれた「山鳥毛」を見るために、日本人だけでなく外国人愛好家も多く訪れています。

入場門 博物館外観会備前長船刀剣博物館の外観

IMG20220914155754:博物館に工房が併設されている国内唯一の公的施設

 

備前長船刀剣博物館は、刀剣に特化した展覧会と職人が作業する工房によって、他に無いものです。新型コロナ危機が去ったことで、外国人観光客、特にフランス人観光客がやっと備前長船刀剣博物館に戻ってきました。

なお、フランス語または英語のガイドを無料で依頼することができます2。ガイドが同行し、日本刀の新たな側面を発見する手助けをしてくださいます。皆さまに備前長船刀剣博物館で忘れられないひとときをお過ごしいただけるよう長船の地でお待ちしております。

IMG20220914153051会刀剣類の専門用語も多言語解説員がガイドを実施

写真では、JETプログラムの瀬戸内国際交流員のコーディネーター、

ドルメン・メリッサさん(右奥)が刀剣について詳しく説明している。 

IMG20220914155754

刀剣ゆかりの魅力的なお土産がそろうショップ

 

〇備前長船刀剣博物館公式HP:

英語:https://www.city.setouchi.lg.jp.e.amw.hp.transer.com/site/token/

日本語:https://www.city.setouchi.lg.jp/site/token/

 

1.展示期間などの詳細は備前長船刀剣博物館にお問い合わせください。

2.要予約。詳しくは備前長船刀剣博物館にお問い合わせください。

 

■フランス語版はこちら
■Pour consulter la version en français, cliquez ici.