パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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コロナ禍での姉妹都市交流の試み―新潟市・ナント市―

新潟市観光・国際交流部国際課

 東京から新幹線で北に2時間程の場所に位置する新潟市は、ナント市と2009年1月に姉妹都市提携を行い、様々な文化交流を展開してきました。2019年には、提携10周年の節目を迎え、中原八一新潟市長とナント市副市長が両市を相互訪問し、文化団・国際交流団体のメンバーらと共に記念事業を行いました。新型コロナウイルス感染症の蔓延は、その後の両市の交流事業にも大きな影響を与えていますが、同時に、新しい交流の在り方を考えるきっかけともなりました。現在、両市はインターネットを活用したオンライン交流を進めています。

  最初の試みとして、2020年10月に、中原新潟市長と2020年6月に新たに着任したピエール=エマニュエル・マレ副市長がオンライン会談を行いました。会談では今後のオンライン交流の推進などについて意見交換が行われ、マレ副市長からは国際交流に欠かせない日本語教育に力を入れたいとの言葉もありました。

 新潟市では、市民間のオンライン交流にも着手しており、2020年11月には、新潟市の日本料理人とナントのダニエル・ブロティエ専門学校の学生との交流が行われました。本市では昨年ミシュランガイド新潟が発行され、2019年に新潟市文化団として渡仏経験がある佐藤大介氏のレストラン「日本料理蘭(あららぎ)」が一つ星を獲得しました。ダニエル・ブロティエ専門学校が、ナント市のホテルで和食ガラ・ディナーを開催するにあたり、佐藤氏のアドバイスを求めたことからこの交流が実現しました。蘭と学校を直接オンラインでつなぎ、実際に使用している器や調理器具を紹介しながらのアドバイスに、学生達は真剣に耳を傾けていました。

 その後も、新潟市立万代(ばんだい)高校ESSクラブとジョリブリー専門学校の英語での定期交流(隔週開催。4か月で8回中継予定)、日本アニメ・マンガ専門学校とジョリブリー専門学校との交流会(コロナ禍での日本の生活を自作マンガで紹介し、その後質問や意見交換を行いました)など、新潟市とナント市の間では、インターネットを活用したオンライン交流が進められています。

 人的往来ができないことへのもどかしさを感じる中、オンライン交流を進めて気付いたのは、交流に参加できる人数が、通常の交流より多いという点です。特に青少年交流の分野でこの傾向が顕著に現れています。実際に現地へ行くとなれば様々な制約がありますが、オンラインであればそれらを飛び越え、これまで以上に交流に参加する人数を増やしていくことができるかもしれません。未だ収束の見えない状況の中、従来の交流を再開できるまでの間、オンライン交流の間口を広げ、将来の可能性の種を蒔いておくことが大切ではないかと感じています。

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オンライン会談の様子【新潟市長(中)と通訳を務めるイブライム・ダイエ国際交流員(左)】

 

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新潟市長(左上)、マレ副市長(右上)、ナント市国際局長ら(下)が会談に参加

 

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日本料理蘭で行った佐藤大介氏とダニエル・ブロティエ専門学校の交流の様子
【実際に店で使用している器、調理に使う器具をカメラ越しに説明】

 

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和食調理についてアドバイスを行う佐藤氏(左)と通訳を行うイブライム・ダイエ国際交流員(右)

 

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新潟市立万代高校とナント市ジョリブリー専門学校生の交流の様子
【互いの自己紹介を行った初回、真剣に画面を見つめる生徒達】

 

 

≪リンク≫

新潟市公式観光情報サイト(仏語サイト):https://www.nvcb.or.jp/travelguide/fr/index.html

YouTube Niigata City Channel (多言語):https://www.youtube.com/playlist?list=PL5HBUq-yFK7J3y3F-Hg2VpabTAD1u9pbI