観光分野での覚書締結~関西広域連合と仏イル・ド・フランス州~
関西広域連合は、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、徳島県、鳥取県、大阪市、京都市、神戸市、堺市の、関西エリアの府県と大都市で構成する日本で唯一の広域自治体です。広域観光・文化・スポーツ振興をはじめ7分野の広域事務に取り組んでおり、広域観光振興の分野では、毎年、関西の認知度向上と関西への誘客促進を目的に、構成府県市の首長等が参加しての海外プロモーションを実施しています。
2019年度は、10月13日から20日にかけて、パリとロンドンでプロモーションを展開し、イル・ド・フランス州と観光分野における協力活動展開のための覚書を締結することができました。
関西におけるインバウンド観光は、訪日外客数が年々増加しているものの、大阪と京都に集中し、関西全域への周遊観光の促進が課題となっています。
イル・ド・フランス州でも世界一の観光都市であるパリ市以外にも、世界遺産をはじめ、多くの歴史、文化等の観光資源が州全域にわたって存在していることから、広域的な周遊観光の推進の面で関西広域連合と共通の課題を持っておられました。
このため、今回のプロモーションで同州政府を訪問し、今後の関西広域連合とイル・ド・フランス州の交流を強化して、両地域の発展を図ってくことを目的とし、クレア・パリ事務所の協力を得ながら州政府関係者と準備を進めました。
そして、10月16日に西脇隆俊 関西広域連合広域観光・文化・スポーツ振興担当委員(京都府知事)を団長とする代表団とアミダ・レゼグ観光担当副議長をはじめとする州政府関係者とが会談し、観光面における定期的な情報交換や共同プロモーション活動について、それぞれの実施機関であるイル・ド・フランス州観光局と、一般財団法人関西観光本部が具体的に協力して行く旨合意し、覚書を交わしました。
さらには、訪問後、大阪で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西」に同州観光局からエリック・ジュネメトレ会長とクリストフ・デークル局長が訪日され、11月25日に大阪市内において、関西広域連合の構成府県市の観光担当者や関西観光本部との意見交換会を開催し、各地域のインバウンドの状況等について情報交換を行うなど、具体的な取組もスタートしております。
今後、日仏両国ではオリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズや国際博覧会が開催され、同イベントが両国のさらなる観光交流の発展の機会になることから、関西観光本部を中心に両地域の発展に向けて取り組んでまいります。
(関西広域連合)
覚書を締結したレゼグ副議長(左)と西脇団長
関西広域連合訪問団とイル・ド・フランス州政府関係者
関西広域連合の構成自治体
URL: https://www.kouiki-kansai.jp/koikirengo/jisijimu/sportsshinko/index.html