パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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石川県産品及び観光素材のPR~石川ならではの魅力を発信~(石川県)

 石川県は、日本のほぼ中央に位置し、三方を海に囲まれ、豊かな自然に恵まれた土地です。2015年には、東京と金沢を最速約2時間半で結ぶ新幹線が開通し、国内外から多くの観光客が訪れています。

 本県は、日本がサムライの世であった17世紀初めから約300年間、日本を統治した将軍徳川家に次ぐ勢力を誇った大名、前田家が統治した地域です。その豊かな財力を背景に、文化振興策をとったことから、今もなお、その伝統と技が継承され、「食」や「伝統工芸」をはじめとした数々の伝統文化が息づいています。

 「食」では、昔から発酵技術が発達しており、味噌や醤油、豊かな水源を活かした日本酒など数多くの発酵食品を有しています。

 「伝統工芸」では、九谷焼、輪島塗、山中漆器など国指定の伝統工芸10品目を含む全36品目と豊富で、工芸部門の人間国宝も京都に次いで多いなど、「工芸王国・石川」と称されています。

 今年6月、これら石川県の魅力を欧州の方々に知っていただくため、パリ、ロンドンにおいてプロモーションを実施しました。

 欧州では近年、和食の人気が高まっていることに加え、本年2月に日本と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が発効し、輸出拡大を目指す企業の追い風となっていることから、欧州の二大消費地であるパリ、ロンドンにおいて現地食品商社やレストランシェフ等を対象にビジネス商談会を開催しました。

 ご来場いただいたバイヤーやレストラン関係者からは「ここまでレベルの高い商品がそろっているのは初めて。今回欧州向けに開発された日本酒を石川県の伝統工芸の器に入れて、パリで提供したい。」「石川の醤油や味噌を使用したオリジナルメニューも開発したい。」など、高い評価をいただきました。また、パリ市内のレストランオーナーからは「石川の酒や食材を使ったフェアを開催したい」などの申し出があるなど、確かな手ごたえを感じました。

 また、現地オピニオンリーダーを対象に開催した石川県の食文化提案会では、石川の日本酒や食材、伝統工芸の器に加え料理人の洗練された技術、さらには「おもてなし」を融合した食文化をゲストに提供しました。パリのレストランシェフからは「料理の中に金沢の歴史と文化の香りを感じた。フランス料理に共通するものがある。」と高い評価をいただくなど、本県の食文化の魅力を堪能いただきました。

 加えて、東京オリンピック・パラリンピックの開催を1年後に控え、とりわけ新幹線開業後の入り込みの増加が著しいフランスとイギリスからの誘客を図るため、官民連携し、パリ、ロンドンで観光セミナーを開催しました。現地の旅行会社やメディアなどに対し、訪欧した谷本知事自らトップセールスで石川の魅力をPRし、誘客を呼び掛けるとともに、伝統工芸では、九谷焼の実演や金箔工芸、加賀友禅染めの体験を通じて、その魅力を実感いただき、石川県への旅行商品の造成を働きかけました。

 参加した旅行会社からは「石川県には、われわれの顧客が求める『本物の日本』の魅力があり、是非顧客に勧めたい」といった声も聞かれ、高い評価をいただきました。中には、来年秋から企画する訪日旅行商品のコースに石川県を組み込むことを決定した富裕層向け旅行会社がいたほか、他の旅行会社からも本県を視察する意向が相次いで示されました。

 石川県では、今回の欧州での一連の事業を機に、県内企業の欧州での更なる販路拡大や誘客につなげるため、県の欧州セールス・観光レップが中心となりフォローアップを行うとともに、歴史や文化など石川の魅力を最大限に発信していくこととしています。

 

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活気溢れるビジネス商談会の様子

 

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観光セミナーで石川の魅力を紹介する谷本知事

 

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日本三名園の一つである兼六園

 

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海と山の旬な食材を使い受け継がれてきた加賀料理

 

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国指定伝統的工芸品(輪島塗)