5人の新JETを壮行、日本とフランスの懸け橋に! ‐フランス初の双子CIR、フランス人英語指導助手、新規任用2団体‐
2019年7月10日(水)、フランスから2019年度JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に参加する5人を対象に、パリ日本文化会館にて出発前オリエンテーション及び壮行レセプションが開催されました。今年はALT(外国語指導助手)が1名、CIR(国際交流員)が4名の合計5名が、JETとして8月頭に日本に赴任します。
今回の参加者には、フランスのJETプログラム史上で初めてと言ってよい、双子姉妹(イザベル・ムーラン氏、ベロニク・ムーラン氏)が松江市と富岡市の両市で同時期にCIRを勤めます。また、相良村のALTベレニス・ジャンヌ氏は、同村にフランス人「英語」ALTとして着任します。英語を教えながら、仏サン・ヴァランタン村と交流を行う相良村で日仏交流への貢献が期待されます。
オリエンテーションでは、クレアパリ事務所から日本の地方自治制度や日本で働く心構えについて説明を行い、JET経験者として、元金沢市CIRのモハメド・ガネム氏が、姉妹都市交流や市民向け講座など多岐にわたる業務経験を紹介しました。また、JET経験者のネットワーク組織であるJETAAフランスから、当事務所スタッフでもある元ALTのカリーヌ・ラドコフスキー氏が、JETAAフランスの活動紹介を行いました。5名の参加者たちは、熱心に耳を傾け、これからの日本での仕事や生活により一層期待を募らせているようでした。
引き続き在フランス日本大使館主催で壮行レセプションが開催され、木寺昌人駐フランス日本国大使及びクレアパリの羽白所長から、これから日本にはばたく5名に対し、激励の言葉が述べられました。新JETの5名はそれぞれ自己紹介を行い、JETプログラムに参加することができる喜びと日本で働く意気込みを熱く語っていました。レセプションにはJET経験者をはじめ、フランス高等教育機関の関係者や在仏日本企業関係者の方々なども参加され、日仏関係の新たな担い手を盛大に送り出しました。少し緊張していた新JET5名も、参加者の方々からたくさんの激励の言葉をもらい、交流を楽しんでいました。仏ポー市の姉妹都市でオリンピックの仏代表チームのホストタウンでもある甲府市でCIRを勤めるファニー・オランジュ氏は、お酒は少々苦手ながら、早速甲府市のワイナリーのスパークリングワインを楽しみながら期待に胸を弾ませていました。今回初めてフランスのCIRを採用する五島市に行くオリヴィエ・タルトー氏は、唯一の男性ですが、フランスへの観光プロモーションに力を入れる同市で、在日フランス大使館での勤務経験を活かしたいと張り切っていました。
新JETの5名には、1日も早く日本での生活に慣れ、地域の国際化のため、そして日本とフランスの懸け橋として活躍することを期待しています。
〇2019年度JETプログラム フランス人JETの配置先
<ALT(外国語指導助手)> 1名
相良村(熊本県)【初】 ベレニス・ジャンヌ氏
<CIR(国際交流員)> 4名
富岡市(群馬県) ベロニク・ムーラン氏
甲府市(山梨県) ファニー・オランジュ氏
松江市(島根県) イザベル・ムーラン氏
五島市(長崎県)【初】 オリヴィエ・タルトー氏
JETプログラムでの経験談を話す元金沢市CIRのモハメド・ガネム氏(左)とJETAAの活動紹介を行うJETAAフランスのカリーヌ・ラドコフスキー氏
挨拶をする木寺昌人駐フランス日本国大使(左)とクレアパリ羽白所長
新JET参加者との記念撮影(左より、羽白所長、オランジュ氏、タルトー氏、木寺大使、ジャンヌ氏、ベロニク・ムーラン氏、イザベル・ムーラン氏)と甲府市のスパークリングワインを片手に笑顔を見せるオランジュ氏