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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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パリ、ナントで日仏融合おにぎりがたくさん誕生 ~新潟産米の輸出拡大を目指して~

新潟市では、2018年1月にミシュラン3つ星レストランのシェフやソムリエ等をパリから招へいして「日本酒輸出商談会」及び「欧州市場セミナー」を開催したところ、食品製造業を中心に、日EU・EPA発効を見据えた多くの日本企業から高い関心が寄せられたことから、新潟産食品のEU輸出に向けた新たな取り組みを検討しておりました。

そんな折、企画展をクレアから案内いただき、応募に至りました。参加にあたっては、生産量日本一を誇るとともに、日本酒と並び新潟の主要な輸出産品である「コメ」のさらなる輸出拡大を目標として、地元の企業関係者と内容の検討を重ねてまいりました。

海外での日本食、とりわけ日本産米は、寿司を中心に「高級」イメージが定着していますが、輸出・消費の拡大に向けては、この高級路線から抜け出し、日常的な食事として浸透させられるかが課題と言われています。今般実施したプログラムでは、日本の家庭料理「おにぎり」をテーマに、梅干しなど日本の定番メニューに加えて、フランス産食材と新潟産米のマリアージュ「日仏融合おにぎりづくり」を参加者に体験してもらいました。日本的なメニューを押し付けるのではなく、入手が容易な現地食材を用いた調理体験によって、フランスの一般家庭で手軽にコメ食文化に親しんでもらうことを目指したものです。

パリ・ナント両会場で全10回のワークショップを開催し、一部会場では定員を超過する盛況ぶりでした。「おにぎりを食べたことがない」との参加者が9割以上を占めていましたが、毎回異なる12種類の具材を配布したところ、各々独創性を発揮し調理を楽しんでいました。参加者からは、新潟産米の味に対する高評価とともに、「日本食を手軽に楽しめる」、「家庭でも作りたい」との感想が多数寄せられました。

これまで、本市の輸出支援策はBtoBの商談が中心でしたが、今般の事業を通じて、消費者に対する直接的なアプローチによって新たな需要を作り出すことの重要性を再認識したところです。この経験から得られた情報や人的ネットワークは、フランスをはじめとする各国への今後の販路開拓に活かしていく所存です。

 

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新潟産米のおにぎりを味わう参加者

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レセプション会場でも多くの関心を集めた

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親子揃っての参加が目立った

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各々好きな具材で調理を楽しむ参加者