パリで「岐阜の地歌舞伎」を披露(岐阜県)
〇この度、「ジャポニスム2018」の公式企画「地方の魅力-祭りと文化」の大トリとして、2018年10月26日、27日にパリ日本文化会館において「岐阜の地歌舞伎」公演を開催しました。開催にあたっては、フランスの皆様方に格別のご協力を賜り、感謝申し上げます。
〇さて、地歌舞伎は、プロの役者が演じる大歌舞伎とは異なり、老若男女の庶民が演じ、観客からの盛んな声援が飛び交うなど、役者と観客が一体となって舞台をつくりあげていくもので、それは、地歌舞伎の醍醐味であると同時に、地域文化の象徴ともなっています。
〇岐阜県は、地歌舞伎を演じる団体や芝居小屋が数多くある日本一盛んな地域であり、地歌舞伎こそが、日本の地域文化の象徴であるとして、今回、パリの皆様にアピールする歴史的な機会を得ることができたものです。
〇そこで、日本一の地歌舞伎の魅力を余すことなくお伝えするべく、公演の演目は涙あり笑いありの内容とし、加子母歌舞伎保存会(中津川市)による心打つ時代物「俊寛」と、鳳凰座歌舞伎保存会(下呂市)によるユーモア溢れる舞踊物「戎詣恋釣針」を披露しました。また、会場ホワイエでは、美濃歌舞伎保存会(瑞浪市)による衣裳展示・着付け体験や、地歌舞伎を育んだ「東美濃・下呂地域」の魅力をPRしました。
〇公演後は、満員の会場が万雷の拍手で包まれ、「役者は素人ということですが、特に表現力に関心した」「是非、岐阜県に行ってみたい」という感嘆の声があちこちから聞かれたほか、帰り際に目を輝かせて役者や衣裳と写真撮影を楽しむお客様の姿が今も思い出されます。
〇また、公演に併せて、パリ市内の飛騨牛海外推奨店「étude」において、情報発信力の高い現地の文化人やジャーナリストをお招きし、飛騨牛や柿などの岐阜の「食」を味わっていただきながら、地歌舞伎をはじめとする「歴史・文化」や「観光」の魅力をお伝えする懇談会も開催したところです。
〇今回、公演を観賞いただいたパリの皆様には、その感動が岐阜県のイメージそのものとなり、「岐阜県ブランド」の一層の浸透や本県訪問の後押しになればと期待しています。
〇さらには、公演を行った地歌舞伎保存会にいても、「地歌舞伎は世界で通用する」という「自信と誇り」を胸に、未来への着実な伝承につなげていただきたいと考えております。
〇岐阜県としましては、今回の貴重な経験を糧とし、文化芸術資源を活かした、さらなる地域づくり、人づくりに取り組んでまいりますので、フランスの皆様方には今後も引き続き、ご注目くださいますよう、よろしくお願いいたします。
岐阜県を紹介するページ(フランス語)
http://travel.kankou-gifu.jp/fr/
岐阜の地歌舞伎を紹介するページ(日本語/英語)
↑ 加子母歌舞伎保存会 「俊寛」(パリ日本文化会館大ホール)
↑鳳凰座歌舞伎保存会 「戎詣恋釣針」(パリ日本文化会館大ホール)
↑美濃歌舞伎保存会 衣裳展示(パリ日本文化会館ホワイエ)