鶴岡市の料理人がスペイン・デニア市で和食を披露
9月30日と10月1日にスペイン・デニア市(バレンシア州)で第1回地中海料理フェスティバル「D*na」が開催され、山形県鶴岡市の料理人が和食のデモンストレーションを行いました。
ユネスコ創造都市ネットワーク(※)の食文化分野に加盟しているデニア市が、バレンシア観光局、デニア市の3つ星レストラン「Quique Dacosta」とともに初めてこのフェスティバルを開催しました。デニア市は地中海に面するリゾート地で、フェスティバルでは、海沿いのメインロードに4台のフードトラック、20の地元生産者と15のレストランの屋台が設置されたほか、ステージが用意され、地元レストランや食文化創造都市のシェフらがデモンストレーションを行いました。天候にも恵まれ、第1回にもかかわらず2日間で2万人もの集客がありました。
現在、同ネットワークの食文化分野に18都市が加盟しており、そのうち13都市から料理人がデニア市を訪れ調理のデモンストレーションを行いました。日本からは食文化分野に唯一加盟する山形県鶴岡市の料理人が参加し、和食と鶴岡の郷土料理を紹介しました。完成後の料理の試食だけでなく、調理の途中に和食には欠かせないカツオやコンブの出汁の試飲をしてもらうなど、和食がどのようにしてできるか説明しながらデモンストレーションを行い、集まった観客は普段なかなか触れることのできない本物の和食の作り方を興味深そうに聞き入っていました。
また、フェスティバルと同時に同ネットワークのミーティングも開催され、ネットワーク加盟申請中の都市を含む18都市が参加し、今後の事業の報告や意見交換がなされ、交流を深める機会にもなりました。
(※)ユネスコ創造都市ネットワークとは、ユネスコにより認定された創造都市同士が文化を通じた連携を行うことにより、地域の文化産業の振興、持続的な発展を推進する国際的なネットワーク。2004年に創設され、文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアート・食文化の7分野で現在54カ国、116都市が加盟している。
スペイン料理や地元産品の屋台が立ち並ぶ 地元レストランが屋台で料理を振舞う様子
鶴岡市の料理人によるデモンストレーション