パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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フランス最大のBtoB観光見本市“Top Resa”で感じた訪日旅行の可能性

 毎年フランスでは数多くの見本市が開催されています。観光見本市も業界向け(BtoB)、消費者向け(BtoC)とあり、パリ市で開催されるものから地方で開催されるものまで様々存在します[i]。9月20日~9月23日までフランス最大のBtoB観光見本市“IFTM(International French Travel Market) Top Resa”がパリ市で開催されましたので、報告します。

 今年で38回目を迎えるIFTM Top Resaはフランス最大の業界向け観光見本市で、昨年の参加者数は約3万2千人にのぼりました。IFTM Top Resa2016では、日本政府観光局(JNTO)がジャパンブースを設置し、自治体(広島県・島根県・岡山市)、観光局(公益財団法人大阪観光局、一般社団法人せとうち観光推進機構、沖縄観光コンベンションビューロ)、航空会社、旅行会社がジャパンブース内に設置された個別ブースにて各地域のプロモーションを実施しました。また、商談会やセミナーを通じて、各地域のより細かな情報をフランス国内外の旅行業界関係者にアピールしていました。

 IFTM Top Resaを通して感じたことを2点お伝えします。1点目は「オールジャパンでの情報提供が望ましい」ということです。日本を訪れるフランス人の90%以上は滞在期間が7日以上の長期滞在です[ii]。日本人が欧州旅行の際に複数都市訪問するのと同様に、フランス人も日本を訪問する際は、日本各地を訪問します。旅行会社が造成する商品も、日本の地域ごとではなく、日本周遊の旅行商品が多いという印象を受けました。今回のようにJNTOのジャパンブースでオールジャパンとして情報提供し、日本周遊時の一都市に加わることが重要になるのではないかと考えます。2点目は「フランスの訪日旅行市場は開拓の余地がある」ということです。日本を訪問するフランス人は2011年の約9万5千人から2015年は約21万4千人と5年間で2倍以上に増加しています。しかし、他のアジア諸国と比較すると、2015年にタイを訪問したフランス人の訪問者数は約68万1千人、中国への訪問者数は約48万6千人と日本への訪問者数の2倍以上となっています[iii]。実際、旅行会社の旅行商品数は日本よりも東南アジア諸国や中国のほうが多いという印象でした。ある旅行会社のパンフレットを見ると、日本は東京―京都のゴールデンルートの旅行商品が中心である一方、他のアジア諸国は、都市滞在、リゾート滞在、伝統文化を巡るツアーなど多種多様な商品が造成されていて、比較すると日本の商品は特定のものにパターン化されている印象を受けました。現地旅行会社を訪問すると、「フランス人は人が行っていないところに行きたがる」ということをよく聞きます。今後日本への訪問者数を増加させるためには、まだまだ知られていない日本の魅力を発信し続けることが大事になってくるのではないでしょうか。

 


[i] フランスで開催される観光見本市についてはhttp://www.jnto.go.jp/jpn/projects/promotion/vj/eventschedule2016.pdf(リンク先のページは既に削除されています。)をご参照ください。

[ii] http://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/market_basic_france.pdf参照。

[iii] http://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/market_basic_france.pdf参照。

 

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(写真左):ジャパンブースの様子

(写真右):セミナーの様子(松江市の国際交流員ファビアンさんが説明)