パリ近郊アンギャンレバン市のメディアアートフェスティバル
パリの北約11kmに位置するEnghien-les-Bains(アンギャンレバン。以下アンギャン市)で、6月14日(土)から20日(金)まで、メディアアート(芸術表現に新しい技術的発明を利用する、もしくは新たな技術によって生み出される芸術)の国際展覧会である「Bains Numériques」が開催されました。今回で8回目の開催となるこの祭典のオープニングセレモニーに、クレアパリ事務所も参加しました。
アンギャン市は、パリ北駅から普通列車で約15分の距離。人口11,560人(2011)、面積1.77km2(うち湖0.43 km2)の町です。Bain=風呂の名が示すとおり、温泉地として知られており(イルドフランス地域内では唯一)、アンギャン湖のほとりにあるカジノは年間51万人(2005)の来訪者を数えます。湖周辺は非常に美しい公園が整備されている他、噴水や斜面を利用した野外ステージがあり、パリから15分とは思えない光景を見ることが出来ました。
2013年11月、アンギャン市は、ユネスコ創造都市ネットワークの「メディアアート」部門に、札幌市とともに認定されました。これをきっかけとして、ドミニク・ロランド氏(M. Dominique Roland。CDAアンギャン市アートセンターおよびBains Numériques総合ディレクター)が2014年3月に上田札幌市長を表敬訪問。両市の都市交流を推進することとなりました。
オープニングセレモニーは、CDAの庭に設けられたステージで、ロランド氏の進行により進められました。まず氏によるBains Numériques全体の概要説明ののち、文化担当助役等のスピーチ、そして札幌市・アンギャン市両市長のスピーチが行われました。上田市長からは、Bains Numériques視察や、関係者とのディスカッションを通じて、アートの持つ力を再確認した、創造都市ネットワークを生かしたアンギャン市との交流を深化させたいとの言葉がありました。
パリ事務所は、今後も両市の交流の取り組みについてお伝えしていく予定です。
メイン会場のアンギャン市アートセンター(CDA)
湖岸の野外ステージ