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パリ会場において、ワークショップを開催します!「第13回『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」

クレアパリでは、日本の地方に根付いた伝統工芸品や伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力を発信する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を、2025年11月18日(火)から11月29日(土)までパリ会場にて開催します。 この企画展に関連して、パリ会場(パリ日本文化会館)において、日本の伝統技術を持つ職人によるワークショップおよび実演披露を開催します。本物の日本文化に触れることができる貴重な機会ですので、是非ご参加ください。 ワークショップはすべて有料予約制です。予約は、各ワークショップ実施日の1か月前から可能です。 ●体験ワークショップ「石川県金沢市・手描き友禅彩色体験」 2025年11月18日(火) 13時 加賀友禅は、金沢市を中心に発展した日本の伝統的な手描き友禅染めです。江戸時代中期、加賀藩御用絵師・宮崎友禅斎によって技法が確立され、武家文化の中で洗練された美意識が育まれました。写実的な草花模様や繊細なぼかし技法、金箔や刺繍を用いない絵画的な表現が特徴で、「加賀五彩」と呼ばれる藍・臙脂・黄土・草・古代紫の落ち着いた色調が用いられます。 今回、クレアパリ会場では、加賀友禅の魅力を体感できる天然染料を使った手描き染体験を実施します。このワークショップでは、金沢市内で採取された桜を原料とした天然染料を用い、参加者自らが筆で色付をしていただきます。自然由来の染料は環境にも優しく、持続可能な染色文化の象徴でもあります。加賀友禅作家の指導のもと、伝統的技法の手仕事の美しさと、自然との調和を肌で感じていただける貴重な機会となることと思います。日本の伝統技術とサステナビリティの融合をぜひご体験ください。 FR : Teinture à la main Kaga Yuzen (Kanazawa, département d’Ishikawa) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 手描き友禅彩色体験 (石川県金沢市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●実演披露「石川県金沢市・縁付金箔のうつし仕事実演」 2025年11月18日(火) 13時 江戸時代、加賀百万石の城下町として栄えた金沢。歴代加賀藩主の文化奨励策によって工芸の技が研ぎ澄まされ、独特の美意識を有する伝統文化の世界が花開きました。今も、藩政時代の面影を感じさせる街並みと、優れた伝統工芸品を見ることができる金沢は、国内外の観光客から注目されています。 工芸都市金沢はまた、日本の金箔生産量のほぼ100%を占める「金箔」の町としても知られています。伝統技術で作られた金箔は縁付金箔と呼ばれ、その製造法は、2014年国の選定保存技術に指定され、さらに2020年には、「伝統建築工匠の技」の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。縁付金箔の生産量は金箔全体の20%に留まっていますが、箔質は柔らかくしっとり輝きます。その工芸品のような趣は伝統工芸や文化財の保存修復に欠かすことができません。 今回の実演では、箔工程の最後の工程であるうつし仕事をご覧いただきます。箔を、鹿皮を張った革盤(かわばん)に竹箸で移し、枠と呼ばれる四角い竹製の刀で規定の大きさに1枚1枚裁ち、「箔合紙(はくあいし)」と呼ばれる三椏(みつまた)製の紙の上に1枚ずつ重ねる工程です。 FR : L’art du transfert de feuille d’or entsuke (Kanazawa, département d’Ishikawa) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 縁付金箔のうつし仕事実演 (石川県金沢市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「東京都・江戸押絵 丸形小箱製作体験」 2025年11月22日(土) 14時30分、17時30分 「江戸押絵」は浮世絵などに描かれている人物などの衣装を実際の布で作成したり、絵付けをして、日本画の技法を用い、肉筆と同じ行程にて作成されています。厚紙の上に綿をのせ、これを熱した鏝(こて)を使い布で包み、それぞれのパーツを作成し、組み上げて作成します。 伝統工芸品である「江戸押絵」および「江戸押絵羽子板」は1800年代中頃から、日本橋から浅草にかけて発展しました。歌舞伎などの浮世絵師の描いた図や面相をモチーフとしたものが「江戸押絵」として取り入れられ、押絵を主に羽子板に貼り付けたものが「押絵羽子板」として広く知れ渡るようになりました。浮世絵版画の高級版が「江戸押絵羽子板」となったのです。「江戸押絵」が現在の形として確立されたのは、浮世絵師としても名高い豊原国周の兄が羽子板屋を稼業として日本橋に店をだしていたと言われ、江戸押絵は江戸文化である歌舞伎や日本画の技法、着物など衣装の色彩や様式が凝縮されています。 今回のワークショップでは、正絹の着物の布を使用した押絵を作成し、丸型の小箱に貼り付けます。日本の着物の柄の美しさや絹織物の手触り、簡単な図でありながら日本古来の美しい図案を体験していただけます。製作したものはお持ち帰り頂けます。 FR : Technique décorative d’Edo : oshi-e (Tokyo) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 江戸押絵 丸型小箱製作体験(東京都) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「東京都・江戸木目込みストラップ作成体験」 2025年11月22日(土) 13時、16時 約290年前の江戸時代に、世界遺産でもある京都最古の神社上賀茂神社が発祥の木目込み(きめこみ)人形。粘土で原型を製作した後、桐の木を細かくしたものにでんぷん糊を混ぜたものを型抜きし、乾燥させ、溝を彫り、専用のヘラで着物となる布をはめていく技法です。自然の素材で作られたことで、長い年月でも型崩れすることなく楽しむことができます。また、粘土で原型を製作するため、曲線がきれいに表現されます。着物には西陣織が使用され、その優しい顔は心を癒してくれます。日本ではお人形に家族の幸せと健康を願う風習があり、「江戸木目込み人形」は日本の伝統的工芸品の認定を受けています。 今回のワークショップでは、お人形と同じ技法で、好きな布を選び、日本古来の『まり』のストラップを製作します。製作したまりは当日お持ち帰りいただけます。まりには「円満な家庭を築けますように」「どんな困難に見舞われても丸く収まりますように」といった願いが秘められています。 FR : Fabrication de porte-clé « mari » (Tokyo) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 江戸木目込みストラップ作成体験(東京都) – Maison de la culture du Japon à Paris ●ワークショップ「兵庫県丹波篠山市・丹波焼のかけらで創る、金継ぎアクセサリー製作体験」 2025年11月28日(金) 16時30分 2025年11月29日(金) 16時30分 日本の伝統的なやきもの「丹波焼(たんばやき)」の美しいかけらを使って、世界に一つだけのアクセサリーを作ってみませんか? 丹波焼は、約800年の歴史を持つ、手作りの温かみあふれる陶器です。 このワークショップでは、窯で生まれた個性豊かな陶器のかけらに、「金継ぎ(きんつぎ)」という日本の伝統技法を施します。金継ぎとは、割れた器を漆(うるし)と金で修復し、その傷跡さえもデザインとして楽しむ、ユニークなアートです。手軽で安心な体験:肌がかぶれる心配の少ない、現代の安全な合成漆を使用します。乾燥も早いので、完成したアクセサリーは、その日のうちに身につけてお帰りいただけます。初心者の方も大歓迎: 特別なスキルは必要ありません。講師が丁寧にサポートしますので、どなたでも気軽に美しい金継ぎの世界を楽しめます。あなただけの宝物作り: 形、色、模様がすべて違うかけらの中から、心惹かれるものを選び、あなただけのオリジナルアクセサリーを完成させましょう。 日本の職人技と美意識に触れる、創造的なひとときをお楽しみください。ご参加をお待ちしております。 FR : Bijou à partir de céramique de Tamba en kintsugi (Département de Hyōgo, ville de Tamba-Sasayama) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 丹波焼のかけらで創る、金継ぎアクセサリー製作体験 (兵庫県丹波篠山市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「長野県・組子細工体験」 2025年11月29日(土) 14時、15時 組子細工(くみこざいく)は、日本の伝統的な木工技術を用い、釘や金具を一切使わずに、木片同士を緻密に組み合わせて美しい幾何学模様を生み出す工芸です。 材料となる木片は、わずか0.1ミリの誤差も許されない精密な加工が施され、熟練した職人の技により一つひとつ丁寧に仕上げられます。その高度な技術は、まさに日本の木工芸の粋とも言えるものです。 組子の技術は飛鳥時代から受け継がれており、世界最古の木造建築でありユネスコ世界遺産にも登録されている法隆寺(607年建立)の手すり装飾にも使われています。古くは障子や欄間といった日本家屋の建築装飾として広く親しまれてきました。 近年ではその繊細さと美しさが再評価され、照明器具やインテリア雑貨、現代建築の意匠としても取り入れられるなど、新たな可能性が広がっています。 また、緻密に設計された組子のパーツを使えば、組み立てのコツを覚えることで、どなたでも簡単に小さな組子細工を作ることができます。大がかりな道具は必要なく、机一つあれば、組子細工の体験や実演が可能です。 小さなお子さまからご高齢の方まで、幅広い年代の方々に楽しんでいただける、日本の伝統工芸に触れる貴重な機会となることでしょう。 FR : Fabrication d’accessoires en Kumiko (Département de Nagano) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 組子細工体験 (長野県) – Maison de la culture du Japon à Paris
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第13回「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」をパリ、ナントで開催!

クレアパリ事務所では、「衣食住」をテーマとし、日本の地方に根付いた伝統産業技術にスポットを当て、現代の生活にモダンに取り入れられている製品を展示・販売する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を2025年11月にパリ、ナントにて開催します。開催日時、場所は以下の通りです。 ■主  催: 一般財団法人自治体国際化協会パリ事務所 ■開催期間及び会場: ≪ナント展≫ 開催期間 2025年11月6日(木)~ 11月9日(日) 会  場 Parc des Expositions de Nantes(https://www.exponantes.com/) ※CREATIVA NANTESへの出展(https://www.creativa-nantes.fr/) ≪パリ展≫ 開催期間 2025年11月18日(火)~29日(土)(日曜及び月曜休館) 会  場 パリ日本文化会館(https://www.mcjp.fr/)   ■参加自治体: 青森県、山形県、福島県郡山市、東京都、神奈川県、富山県、石川県金沢市、福井県、 福井県福井市、福井県鯖江市、長野県、三重県松阪市、三重県鳥羽市、京都府、堺市、 兵庫県西脇市、兵庫県丹波篠山市、福岡県、熊本市、宮崎県日之影町(20自治体)   第13回目となる本企画展には、日本全国から20自治体が参加し、その地域に脈々と受け継がれる伝統的な技術や技法を用いて作られ、私たちの日々の生活を豊かに彩る製品を展示・販売します。 本企画展は日本の伝統工芸品に触れ、その背景にある文化、歴史、技術などを感じることができる貴重な機会になっています。ぜひ会場まで足をお運びください。 ■フランス語版はこちら ■Pour consulter la version en français, cliquez ici.
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パリ会場において、ワークショップを開催します!「第13回『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」

クレアパリでは、日本の地方に根付いた伝統工芸品や伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力を発信する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を、2025年11月18日(火)から11月29日(土)までパリ会場にて開催します。 この企画展に関連して、パリ会場(パリ日本文化会館)において、日本の伝統技術を持つ職人によるワークショップおよび実演披露を開催します。本物の日本文化に触れることができる貴重な機会ですので、是非ご参加ください。 ワークショップはすべて有料予約制です。予約は、各ワークショップ実施日の1か月前から可能です。 ●体験ワークショップ「石川県金沢市・手描き友禅彩色体験」 2025年11月18日(火) 13時 加賀友禅は、金沢市を中心に発展した日本の伝統的な手描き友禅染めです。江戸時代中期、加賀藩御用絵師・宮崎友禅斎によって技法が確立され、武家文化の中で洗練された美意識が育まれました。写実的な草花模様や繊細なぼかし技法、金箔や刺繍を用いない絵画的な表現が特徴で、「加賀五彩」と呼ばれる藍・臙脂・黄土・草・古代紫の落ち着いた色調が用いられます。 今回、クレアパリ会場では、加賀友禅の魅力を体感できる天然染料を使った手描き染体験を実施します。このワークショップでは、金沢市内で採取された桜を原料とした天然染料を用い、参加者自らが筆で色付をしていただきます。自然由来の染料は環境にも優しく、持続可能な染色文化の象徴でもあります。加賀友禅作家の指導のもと、伝統的技法の手仕事の美しさと、自然との調和を肌で感じていただける貴重な機会となることと思います。日本の伝統技術とサステナビリティの融合をぜひご体験ください。 FR : Teinture à la main Kaga Yuzen (Kanazawa, département d’Ishikawa) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 手描き友禅彩色体験 (石川県金沢市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●実演披露「石川県金沢市・縁付金箔のうつし仕事実演」 2025年11月18日(火) 13時 江戸時代、加賀百万石の城下町として栄えた金沢。歴代加賀藩主の文化奨励策によって工芸の技が研ぎ澄まされ、独特の美意識を有する伝統文化の世界が花開きました。今も、藩政時代の面影を感じさせる街並みと、優れた伝統工芸品を見ることができる金沢は、国内外の観光客から注目されています。 工芸都市金沢はまた、日本の金箔生産量のほぼ100%を占める「金箔」の町としても知られています。伝統技術で作られた金箔は縁付金箔と呼ばれ、その製造法は、2014年国の選定保存技術に指定され、さらに2020年には、「伝統建築工匠の技」の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。縁付金箔の生産量は金箔全体の20%に留まっていますが、箔質は柔らかくしっとり輝きます。その工芸品のような趣は伝統工芸や文化財の保存修復に欠かすことができません。 今回の実演では、箔工程の最後の工程であるうつし仕事をご覧いただきます。箔を、鹿皮を張った革盤(かわばん)に竹箸で移し、枠と呼ばれる四角い竹製の刀で規定の大きさに1枚1枚裁ち、「箔合紙(はくあいし)」と呼ばれる三椏(みつまた)製の紙の上に1枚ずつ重ねる工程です。 FR : L’art du transfert de feuille d’or entsuke (Kanazawa, département d’Ishikawa) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 縁付金箔のうつし仕事実演 (石川県金沢市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「東京都・江戸押絵 丸形小箱製作体験」 2025年11月22日(土) 14時30分、17時30分 「江戸押絵」は浮世絵などに描かれている人物などの衣装を実際の布で作成したり、絵付けをして、日本画の技法を用い、肉筆と同じ行程にて作成されています。厚紙の上に綿をのせ、これを熱した鏝(こて)を使い布で包み、それぞれのパーツを作成し、組み上げて作成します。 伝統工芸品である「江戸押絵」および「江戸押絵羽子板」は1800年代中頃から、日本橋から浅草にかけて発展しました。歌舞伎などの浮世絵師の描いた図や面相をモチーフとしたものが「江戸押絵」として取り入れられ、押絵を主に羽子板に貼り付けたものが「押絵羽子板」として広く知れ渡るようになりました。浮世絵版画の高級版が「江戸押絵羽子板」となったのです。「江戸押絵」が現在の形として確立されたのは、浮世絵師としても名高い豊原国周の兄が羽子板屋を稼業として日本橋に店をだしていたと言われ、江戸押絵は江戸文化である歌舞伎や日本画の技法、着物など衣装の色彩や様式が凝縮されています。 今回のワークショップでは、正絹の着物の布を使用した押絵を作成し、丸型の小箱に貼り付けます。日本の着物の柄の美しさや絹織物の手触り、簡単な図でありながら日本古来の美しい図案を体験していただけます。製作したものはお持ち帰り頂けます。 FR : Technique décorative d’Edo : oshi-e (Tokyo) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 江戸押絵 丸型小箱製作体験(東京都) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「東京都・江戸木目込みストラップ作成体験」 2025年11月22日(土) 13時、16時 約290年前の江戸時代に、世界遺産でもある京都最古の神社上賀茂神社が発祥の木目込み(きめこみ)人形。粘土で原型を製作した後、桐の木を細かくしたものにでんぷん糊を混ぜたものを型抜きし、乾燥させ、溝を彫り、専用のヘラで着物となる布をはめていく技法です。自然の素材で作られたことで、長い年月でも型崩れすることなく楽しむことができます。また、粘土で原型を製作するため、曲線がきれいに表現されます。着物には西陣織が使用され、その優しい顔は心を癒してくれます。日本ではお人形に家族の幸せと健康を願う風習があり、「江戸木目込み人形」は日本の伝統的工芸品の認定を受けています。 今回のワークショップでは、お人形と同じ技法で、好きな布を選び、日本古来の『まり』のストラップを製作します。製作したまりは当日お持ち帰りいただけます。まりには「円満な家庭を築けますように」「どんな困難に見舞われても丸く収まりますように」といった願いが秘められています。 FR : Fabrication de porte-clé « mari » (Tokyo) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 江戸木目込みストラップ作成体験(東京都) – Maison de la culture du Japon à Paris ●ワークショップ「兵庫県丹波篠山市・丹波焼のかけらで創る、金継ぎアクセサリー製作体験」 2025年11月28日(金) 16時30分 2025年11月29日(金) 16時30分 日本の伝統的なやきもの「丹波焼(たんばやき)」の美しいかけらを使って、世界に一つだけのアクセサリーを作ってみませんか? 丹波焼は、約800年の歴史を持つ、手作りの温かみあふれる陶器です。 このワークショップでは、窯で生まれた個性豊かな陶器のかけらに、「金継ぎ(きんつぎ)」という日本の伝統技法を施します。金継ぎとは、割れた器を漆(うるし)と金で修復し、その傷跡さえもデザインとして楽しむ、ユニークなアートです。手軽で安心な体験:肌がかぶれる心配の少ない、現代の安全な合成漆を使用します。乾燥も早いので、完成したアクセサリーは、その日のうちに身につけてお帰りいただけます。初心者の方も大歓迎: 特別なスキルは必要ありません。講師が丁寧にサポートしますので、どなたでも気軽に美しい金継ぎの世界を楽しめます。あなただけの宝物作り: 形、色、模様がすべて違うかけらの中から、心惹かれるものを選び、あなただけのオリジナルアクセサリーを完成させましょう。 日本の職人技と美意識に触れる、創造的なひとときをお楽しみください。ご参加をお待ちしております。 FR : Bijou à partir de céramique de Tamba en kintsugi (Département de Hyōgo, ville de Tamba-Sasayama) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 丹波焼のかけらで創る、金継ぎアクセサリー製作体験 (兵庫県丹波篠山市) – Maison de la culture du Japon à Paris ●体験ワークショップ「長野県・組子細工体験」 2025年11月29日(土) 14時、15時 組子細工(くみこざいく)は、日本の伝統的な木工技術を用い、釘や金具を一切使わずに、木片同士を緻密に組み合わせて美しい幾何学模様を生み出す工芸です。 材料となる木片は、わずか0.1ミリの誤差も許されない精密な加工が施され、熟練した職人の技により一つひとつ丁寧に仕上げられます。その高度な技術は、まさに日本の木工芸の粋とも言えるものです。 組子の技術は飛鳥時代から受け継がれており、世界最古の木造建築でありユネスコ世界遺産にも登録されている法隆寺(607年建立)の手すり装飾にも使われています。古くは障子や欄間といった日本家屋の建築装飾として広く親しまれてきました。 近年ではその繊細さと美しさが再評価され、照明器具やインテリア雑貨、現代建築の意匠としても取り入れられるなど、新たな可能性が広がっています。 また、緻密に設計された組子のパーツを使えば、組み立てのコツを覚えることで、どなたでも簡単に小さな組子細工を作ることができます。大がかりな道具は必要なく、机一つあれば、組子細工の体験や実演が可能です。 小さなお子さまからご高齢の方まで、幅広い年代の方々に楽しんでいただける、日本の伝統工芸に触れる貴重な機会となることでしょう。 FR : Fabrication d’accessoires en Kumiko (Département de Nagano) – Maison de la culture du Japon à Paris JP : 組子細工体験 (長野県) – Maison de la culture du Japon à Paris
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第13回「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」をパリ、ナントで開催!

クレアパリ事務所では、「衣食住」をテーマとし、日本の地方に根付いた伝統産業技術にスポットを当て、現代の生活にモダンに取り入れられている製品を展示・販売する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を2025年11月にパリ、ナントにて開催します。開催日時、場所は以下の通りです。 ■主  催: 一般財団法人自治体国際化協会パリ事務所 ■開催期間及び会場: ≪ナント展≫ 開催期間 2025年11月6日(木)~ 11月9日(日) 会  場 Parc des Expositions de Nantes(https://www.exponantes.com/) ※CREATIVA NANTESへの出展(https://www.creativa-nantes.fr/) ≪パリ展≫ 開催期間 2025年11月18日(火)~29日(土)(日曜及び月曜休館) 会  場 パリ日本文化会館(https://www.mcjp.fr/)   ■参加自治体: 青森県、山形県、福島県郡山市、東京都、神奈川県、富山県、石川県金沢市、福井県、 福井県福井市、福井県鯖江市、長野県、三重県松阪市、三重県鳥羽市、京都府、堺市、 兵庫県西脇市、兵庫県丹波篠山市、福岡県、熊本市、宮崎県日之影町(20自治体)   第13回目となる本企画展には、日本全国から20自治体が参加し、その地域に脈々と受け継がれる伝統的な技術や技法を用いて作られ、私たちの日々の生活を豊かに彩る製品を展示・販売します。 本企画展は日本の伝統工芸品に触れ、その背景にある文化、歴史、技術などを感じることができる貴重な機会になっています。ぜひ会場まで足をお運びください。 ■フランス語版はこちら ■Pour consulter la version en français, cliquez ici.
鏡開きの様子

VIVA TECHで日本の自治体が連携し「オールジャパン」で世界へ発信

2025年6月11日~14日にパリで開催された欧州最大級のテクノロジーイベント「VIVA TECHNOLOGY 2025」では、東京都、仙台市、愛知県、京都市の4つの自治体が初めて連携し、共同で「JAPAN Village」ブースを出展しました。さらに、日本貿易振興機構(JETRO)もブースを構え、国内外のスタートアップ支援を行う複数の関係機関が一体となって、日本の技術力と革新性を「オールジャパン」で世界に向けて発信するプロモーションが実現しました。 JAPAN Villageには、総勢30社以上のスタートアップが参加しました。ディープテック、サステナビリティをはじめとし、多様な分野の最先端技術やサービスが披露され、来場者からは高い関心が寄せられるとともに、欧州の市場ニーズに応える実用的なソリューションが注目を集めました。 また、東京都は、スタートアップとともにアジア最大級のグローバル・スタートアップイベント「SusHi Tech Tokyo」のPRも実施しました。東京を拠点としたイノベーションを生み出すスタートアップエコシステムの魅力と広がりをアピールすることで、国内外の起業家や投資家との新たな接点を創出することができました。 VIVA TECH開幕前夜には、在フランス日本国大使公邸にて「Japan Ecosystem Meetup Night」も開催されました。このイベントは、日本大使館、経済産業省、東京都、JETROが共催し、日仏両国のスタートアップ、投資家、自治体、支援機関が一堂に会する貴重なネットワーキングの機会となりました。熱気にあふれた交流の場では、新たなビジネス協業の芽が数多く生まれ、今後の継続的な関係構築が期待されています。 今回のように、自治体が枠を超えて連携し、日本のスタートアップとともに世界へ挑戦する動きは、これまでにない新たなエコシステムの形といえるでしょう。フランスをはじめとした海外との連携の可能性も広がっており、日本のイノベーションが国境を越えて社会課題の解決に貢献していくことが期待されています。 今後も各自治体が連携した「オールジャパン」の取り組みを通じ、日本各地から生まれるテクノロジーとイノベーションを世界へ発信していきます。
協定締結式

静岡県小山町とル・マン市との国際友好交流協定締結について

静岡県小山町企画政策課  令和7(2025)年7月3日、フランス共和国ル・マン市役所にて、ル・マン市、小山町(おやまちょう)、フランス西部自動車クラブ、富士スピードウェイ株式会社の四者間による国際友好交流協定を締結いたしました。 この協定は、共にWEC(世界耐久レース)を行う、サルト・サーキット(ACO)を擁するル・マン市と富士スピードウェイを擁する小山町の両市町のモータースポーツを軸として、文化、社会、経済、環境等の各分野において共通のプログラムを実施することや交流を通じた友好協力関係を確立することで、日仏両国民の友情の深化に寄与することを願い、締結したものです。 小山町は、世界文化遺産、富士山の頂を町域に含み、昭和51(1976)年10月に日本で初めてF1レースを開催した国際サーキットである『富士スピードウェイ』を擁する町として有名であります。 近年では、その雄大な富士山と富士スピードウェイなどの魅力を活かしたホテルなどが計画され、次々とオープンしております。 令和9(2027)年度には、新東名高速道路の全線開通が予定され、富士スピードウェイ隣接地には、パーキングエリアとスマートIC(インターチェンジ)が設置されます。その好機を活かしモータースポーツ関連産業等を集積し、小山町とトヨタ不動産が協力して進めている「富士モータースポーツフォレスト」の開発が本格化しております。 既に富士スピードウェイの隣接地には、先行して『富士スピードウェイホテル』(富士モータースポーツミュージアム併設)などが開業し、富士スピードウェイが60周年を迎える令和8(2026)年に向けて温浴施設など様々な施設の建設が進められており、モータースポーツを核とした町の振興に気運が高まっているところです。 小山町とル・マン市との関係は、平成11(1999)年、富士スピードウェイで開催された 「ル・マン富士1,000km」に名誉スターターとしてル・マン市からロベール・ジャリ(Robert Jarry)市長が来日し、当時の小山町・長田央(おさだ ひさし)町長にガラス製のオブジェをプレゼントいただいたところに遡ります。長田町長はその時の思いを『ともにサーキットのある町として、小山町とル・マン市との交流が深まっていくことを願う』と大会公式プログラムに記しておりました。 ル・マン24時間レースをはじめ、深い歴史を刻みながら続いてきた耐久レ―スは、平成24(2012)年、国際自動車連盟(FIA)と、ル・マン24時間の開催で知られるフランス西武自動車クラブ(ACO)が運営するWEC(FIA世界耐久選手権)へと進化を遂げました。同年以降、日本では、富士スピードウェイが毎年の開催地となっており、WECの魅力を日本のみならず、アジアそして世界に広げる一翼を担って参りました。 その後の交流を経て、 令和6(2024)年6月、小山町の現・込山町長がル・マン市を訪問 した際に、モータースポーツの魅力を世界に発信すること、そしてモータースポーツを通じた産業振興を目指して、国際友好交流協定の提案をいたしました。 同年11月には、ル・マン市副市長が来日した際に小山町内を視察し、日仏自治体交流会議(静岡市会場)にて、副市長から小山町と協定を締結する意向であることを発表いただき、今回の協定締結に至りました。 この協定締結を契機に、モータースポーツの聖地として、小山町とル・マン市の交流がさらに活発になっていくことを期待しています。   締結式時の各コメント(抜粋)は以下のとおり 小山町長:込山正秀(こみやま まさひで) 「このたびル・マン市、フランス西部自動車クラブ、富士スピードウェイ株式会社との四者間で国際友好交流協定を締結できますことに、深い感謝と喜びをお伝えします。今後、モータースポーツという共通の舞台を通じて、若い世代の育成、地域の魅力発信、さらには国際社会とのつながりを一層深めていけることを心から願っております。」 ル・マン市長:ステファン・ル・フォール(Stéphane Le Foll) 「今回のモータースポーツという共通のアイデンティティと情熱を持つ両市町が、このような形で協定を締結できることを大変誇りに、また大変うれしく思っております。 これからは、素晴らしいサーキットを持つ両市町が協力し、文化、社会、経済、環境などの分野で連携し発展していくことを期待しています。」 フランス西部自動車クラブ会長:ピエール・フィヨン (Pierre Fillon) (締結式には、副会長のジル・ユットパン(Gilles Huttepain)氏が出席) 「富士スピードウェイは、ル・ マン市民が最も知っている日本のサーキットです。なぜなら、我々がWEC(世界耐久) レースを始めた際にすぐに手を挙げ、WEC(世界耐久) レースを共に開催してくれたレース場であるからです。両サーキットの発展が、両市町の発展に繋がるものであると確信しています。」 富士スピードウェイ株式会社 代表取締役 社長執行役員:酒井良(さかい りょう) 「今回、モータースポーツに情熱を持つ両市町の協定締結の一員になれたことを誇りに思い、嬉しく感じています。富士スピードウェイは、来年60 周年を迎えます。ル・マンの、レースに対する情熱や文化を大きな目標に、さらにアジアのモータースポーツの中心地と言われるような場所を目指してまいります。」