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三朝町とラマルー・レ・バン町のコロナ禍における姉妹都市交流活動について~鳥取県・三朝町~

東京から飛行機で約1時間の場所にある鳥取県は、全国で人口が最も少ない県ですが、その中央に位置する三朝町は、世界屈指のラドン(ラジウム)温泉を有し、年間約35万人の観光客が訪れる、温泉と山の町です。

本町は、フランスで学びラジウムを発見したマリー・キュリーの遺徳に感謝し、その温泉が取り持つ縁で1990年に南フランスの温泉町ラマルー・レ・バン町と1990年に友好姉妹都市提携を結び、2020年には交流30周年を迎えました。

交流活動のひとつとして、毎年本町の中学生がラマルーを訪問し、ホームスティなどを通じて交流を続けていましたが、昨年からは新型コロナウィルス感染症の影響で訪問が出来なくなりました。このような状況の中でも可能な交流について中学生が自ら模索し、中学校の生徒・保護者が「Tenons le coup」(あきらめないで、頑張ろう)という企画を提案。作成した「手作りマスク」1060枚をラマル-に贈り、感謝のメッセージが届いたところです。

また、先日は両町の町のギヨーム・ダレリー町長と松浦 弘幸町長がオンラインで対談し、今後も交流を続け、友情の絆を一層強固にしていくことを約束しました。対談では、中学校間でのWebを活用した交流会や医療・健康分野における温泉の活用について継続的に情報交換をしていくことが話し合われました。

本町の国際交流の要となるのが国際交流員(CIR)です。本町では、1993年から一貫してフランスからの交流員を招致しており、現在のアラン・マリー交流員で11代目となります。歴代の交流員と同じく、マリー交流員もフランスやラマルーとの交流が切れ間なく発展することを願い、町民へのフランス文化の紹介や交流のコーディネーター、更にはアフターコロナのインバウンド誘客につなげる情報発信について活躍しています。

小さな町同士、30年間の交流が継続できたのは、両町民がお互いを思いやる気持ちがあったからこそ。人的交流ができない中で、ラマルーの友人を思い、安全な日常を願った「手作りマスク」は、今だからこそ出来る交流の形で、友人を心配する気持ちからのものです。

交流再開に向け、「離れていても心はつながっている」との想いを忘れることなく、今できる交流を続けていくことが大切だと感じています。

関連URL

 

生徒による手作りマスク梱包作業
手作りマスク出発式【三朝町長(中央)】
ラマルー・レ・バン町からのお礼
国際交流員のインスタグラム