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海外自治体幹部交流協力セミナー2025(パリ事務所管内)

クレア本部 企画調査課

2025年10月19日から25日にかけて、海外自治体幹部交流協力セミナー(パリ事務所管内)を実施しました。本セミナーでは、フランスおよびベルギーの地方自治体幹部3名を日本に招聘し、「インバウンド誘客促進を目的とした三豊市の観光戦略」をテーマに、東京および香川県三豊市を中心にプログラムを実施しました。

東京セミナーでは、明治大学教授による日本の地方自治制度に関する講義を通じて、日本における法制度や財政制度、自治体の役割、国との関係性について包括的な理解を深めました。その後、観光庁において日本の観光政策や日仏間の交流に関する活発な意見交換が行われたほか、東京都庁および都議会の視察を通じて、日本の自治体行政および議会運営の現場を学び、大都市行政の仕組みに対する理解を促進しました。また、クレア主催歓迎夕食会により、参加者とクレア関係者との交流を深め、セミナー全体の円滑な実施に向けた関係構築が図られました。

観光庁訪問
都庁・都議会見学

地方セミナーとして訪問した三豊市は、四国地方にある香川県の西部に位置する人口約6万人の市です。そこでは、四国遍路の札所の一つである本山寺や、国内外から高い人気を誇る父母ヶ浜、瀬戸内の島々を舞台に3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭の会場である粟島を視察し、歴史的文化財や、地域住民の保全活動によって維持されている自然景観、現代アートを観光振興に結び付ける取組について理解を深めました。また、市長表敬訪問および市の概要説明を通じて、政策や観光施策に関する説明を受け、参加者との間で活発な意見交換が行われました。

三豊市の位置

このほか、地域特有の文化である張り子の虎の絵付け体験や、香川県の名物料理であるうどんを地元住民から教わりながら作る体験、地元食材を活かした三豊市主催歓迎夕食会の実施などを通じて、日本の伝統文化や食文化への理解を深めるとともに、市民との交流を図る貴重な機会となりました。さらに、タラオセアンジャパンによる海洋環境保全活動の説明およびマイクロプラスチック調査体験を通じて、観光と環境保全を両立させる持続可能な地域づくりの重要性について認識を共有しました。

セミナーの締めくくりとして実施した参加者および三豊市職員との意見交換会では、海外観光客の視点に基づき、三豊市は魅力的な観光資源や住民主体の取組という強みを持つ一方で、外国語対応や情報発信、国際的な知名度向上が今後の課題であるとの意見が出されました。また、フランスおよびベルギーの事例を交えた具体的な提案がなされるなど、今後のインバウンド施策の検討に役立つ有意義な議論が行われました。

参加者からは、「全体を通して多様で充実したプログラムであり、非常に素晴らしい経験となった」「今回の経験は、今後のキャリア面においても個人的にも強く印象に残るものとなった」などの声が寄せられました。
一方、三豊市からは、「今回のセミナー行程が、外国人観光客にとって満足度の高いコンテンツとなり得ることが確認でき、大きな自信につながった」「改善に向けた具体的なヒントを得ることができ、大変参考になった」との声があり、双方にとって学びの多い、充実したセミナーとなりました。

三豊市長表敬・概要説明
父母ケ浜で説明を受ける参加者
三豊市民との交流
意見交換会