SNDGCT年次総会会議に参加しました
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2025年9月25日から26日にかけて、ペイ・ド・ラ・ロワール州アンジェ(Angers)市において、全仏地方自治体事務総長組合(Syndicat National des Directeurs Généraux des Collectivités)(以下、SNDGCT)の年次総会が開催されました。クレアパリ事務所は、今年もこの重要な会議に参加しました。SNDGCTは、フランス全土の地方自治体における事務総長、事務次長、およびその経験者によって構成される全国規模の職能団体であり、クレアパリはSNDGCTとのパートナーシップの一環として、2008年から継続的に参加しています。
今年の総会のテーマは、「一息つく」(「prendre & donner du souffle」)であり、会議は全体会議と分科会の2部構成で行われました。午前中の全体会議では、管理職のリーダーシップ、人を中心とした組織変革、行政運営の課題などをテーマに、専門家や自治体関係者による講演と議論が行われました。午後には複数の分科会やワークショップが開かれ、参加者は関心に応じて自由に参加しました。テーマは、幹部職員としてのリーダーシップやキャリア形成、地方公務員の社会保障、地域経営や財政運営など多岐にわたり、いずれの会場でも活発な意見交換が繰り広げられました。
25日の夕刻には地元楽団によるコンサート、26日には参加者同士の交流の場として、美術館での夕食会が開催されました。こうした催しは、開催地の魅力を紹介する機会にもなっています。
26日午後には、「リスク管理における自治体の事務総長の戦略的役割 ― 国際比較アプローチ」(「Le rôle stratégique des DG dans la maîtrise des risques : apports d’une approche comparative à l’international」)と題する特別セッションが行われ、クレアパリの椋田所長も発表者として登壇しました。発表テーマは「日本における災害対応における自治体の役割」(La coordination du soutien des collectivités lors des catastrophes au Japon)であり、日本の自治体が地震や台風などの自然災害時にどのように役割を分担し、支援体制を構築しているかについて、実際の事例を交えて紹介しました。特に、自治体間連携や応援対策職員派遣制度などの仕組みが注目を集めました。
同セッションでは、デンマークからの講師が気候変動リスクやサイバー攻撃への備えについて発表し、フランス側の発表では高潮による浸水を想定した広域災害対応訓練の事例が紹介されました。発表後には、日本の自治体規模や防災体制、ICTを活用した危機対応に関する質問が寄せられ、国際的な視点から活発な意見交換が行われました。
SNDGCT年次総会は、フランスの地方自治体関係幹部職員が行政課題を共有し、学び合うとともに、国際的な協力関係を強化する重要な場です。クレアパリにとっても、フランスの自治体関係者との関係を一層深め、新たな協力の可能性を探る貴重な機会となりました。今後もクレアパリは、こうしたネットワークを活用し、日仏両国の自治体間の理解促進と交流強化に努めてまいります。