日本刀の聖地長船から現代刀の魅力を世界へ~岡山県瀬戸内市長がパリでPR~
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2026年5月25日(月)~30日(土)に岡山県瀬戸内市の黒石健太郎市長がフランス・パリ市内を訪問し、現代刀の魅力を広く発信し、その販売促進を図ることで、刀剣文化を継承する刀職の確保の一助とするためのPR活動や、日本政府観光局の協力を得て富裕層向けインバウンド旅行代理店へのトップセールス等を実施しました。
瀬戸内市にある備前長船刀剣博物館には、海外からも多くのお客様が訪れていますが、その中でもフランスからのお客様が最も多く来場されています。
今回、パリの高級ブランド傘下のショールームで開催された特別展に現代刀を出展する貴重な機会をいただき、現代刀の美術品としての素晴らしさを多くの方にPRすることが出来ました。
この特別展に出展した脇指「銘(めい) 花(はなの)都(みやこ)和(わ)心(ごころ)」は、今回の展示のために製作された特別な作品で、鐔(つば)にはフランスの国花であるアイリスと瀬戸内市の市花である菊が彫られ、フランスの国鳥である鶏をデザインした金具を使用、黒蠟色塗りの鞘にセーヌ川をイメージした金蒔絵が取り入れられるなど、フランスと瀬戸内市双方のモチーフを取り入れることで、日本の精神「和心」と、「花の都」パリとの融合を表現しています。この刀は、フランスの皆様への思いを込めた一口(ふり)であり、パリの皆様にご覧いただく機会を得たことを心から喜ばしく思っております。
5月28日には、パリ日本文化会館において、「現代刀:日本の現代美術刀剣の魅了する世界」と題した講演会が開催されました。開会に先立ち、在仏日本大使館の植田参事官がご挨拶くださり、94名の皆様にご来場いただきました。
講演会では、日本刀の歴史を紹介するとともに、日本刀メンテナンスの実演、瀬戸内市の刀匠川島一城氏を迎えた座談会や質問タイムなど、日本刀についてより深く学んでいただく機会を提供することが出来ました。そして、講演をきっかけに、実際に日本刀をご購入くださる方にも恵まれ、来場者の皆様からも、「とても活気があり充実した内容であった」と非常に好意的な反響をいただいております。
また、持参した須恵器(すえき)(※1)のシャンパングラスをお渡ししたお客様からシャンパンの主要な生産地であるエペルネ市をご紹介いただきました。これを機に、当初の行程には含まれていなかったエペルネの街も視察しました。エペルネ市は当市より人口規模が小さいながらも非常に景観が良く美しい街で、今後、当市の備前焼をはじめとした陶芸品もフランスの方々にご覧いただく機会が持てればと感じました。
市長帰国後もパリでインフルエンサーやメディア向けの刀剣鑑賞会を実施し、YouTube等のインフルエンサーや、ジャーナリストのClément Viktorovitch氏、メディア「Le Japon à Paris」、「Association Talachine」、若者向け日本プロモーション「Association Yabai」に御参加いただき、実際の現代刀を刀匠と共に鑑賞し、そのデザインの素晴らしさを堪能していただく貴重な機会となりました。
この度の訪仏を通じてつながったご縁をきっかけに、刀剣の展示に関するご相談や、オンラインによる観光PRのご提案をいただくなど、今後も瀬戸内市をさらに広く紹介する機会を得たことから、この交流をさらに深め、刀剣文化と美を世界中に伝えることで、伝統文化の火を絶やすことなく発展させていけるよう取り組みを継続してまいります。
※1 5世紀初頭に朝鮮半島の技術が伝来し、日本で生産され始めた陶質の土器