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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方自治体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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ナント北斎展で広がる小布施町と新潟市の魅力

 ロワール地方に位置するナント市のブルターニュ公爵城において、2025年6月28日から9月7日まで北斎展が開催されています。その開催に合わせて、6月28日、29日の2日間にわたり、北斎ゆかりの地である小布施町と、ナント市の姉妹都市である新潟市を中心に日本の観光地や自治体の魅力をPRしました。


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 The Great Waveに装飾された北斎展会場

 

 両日ともに日差しが照りつける暑い日でしたが、午前中から多くの来場者が北斎展に訪れました。その賑わいも後押しとなり、クレアのPRブースにもたくさんの来場者が足を運びました。ブースでは観光パンフレットの配布に加え、小布施町と新潟市の特産物の試食・試飲も実施しました。


ブースに立ち寄る来場者

 

 小布施町からは1755年から続く酒蔵の日本酒のほか、栗羊羹、味噌などが用意されました。昔ながらの製法で作られる辛口のお酒に、来場者は「味噌と合わせると美味しい」と話してくれました。波の絵柄が施された日本酒のパッケージも来場者の興味を惹いたようです。

 また、小布施町に近い野沢温泉町にある蒸留所がクラフトジンを使用したカクテルの試飲を行いました。山椒が効いたジンや紫蘇を使用したジンなどがあり、来場者は「味のアクセントがあって美味しい」と言いながら試飲を楽しんでいました。


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 小布施町の特産品と試飲用のクラフトジン 

 

 新潟市からは地元産の日本酒、玄米茶、煎餅が振舞われました。玄米茶は炒った米を茶葉に混ぜて作られます。多くの来場者にとって馴染みがないようでしたが、「香ばしくて美味しい」と言って試飲する姿が印象的でした。煎餅もあまり馴染みがなかったようですが、「サクサクとした食感と醤油の風味が美味しい」「玄米茶と煎餅を合わせると美味しい」など、初めて食べる煎餅に興味を持つ来場者も多くいました。また、「どこで購入できるのか」といった質問が寄せられるなど、再び味わいたいと感じた人が多かったように思います。

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 新潟の煎餅と観光パンフレット  日本酒の試飲を楽しむ来場者

  こうした試食・試飲をきっかけに小布施町や新潟市に興味を持ち、パンフレットを手に取って帰る来場者の姿も見られました。特に、小布施町の大宮透町長がブースに立った際には、多くの来場者が足を止め、町の紹介に熱心に耳を傾けていました。以前に日本を訪れたことがある人も多く、次の日本旅行は自然豊かな地方都市を中心に巡りたいという声がたびたび聞かれました。そのような旅行先の候補として小布施町や新潟市が関心を集めたことでしょう。

 今回のイベントを通じて、日本の魅力がより多くの来場者に届いたこと、そして小布施町や新潟市の魅力がフランスでさらに広まっていくことを願っています。