パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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フランスにおける旅行ブロガー見本市

4月13日~14日にフランス北西部のサン=マロ市で開催された旅行ブロガー見本市(Salon des Blogueurs de Voyage)に広島県・島根県が共同出展し、クレアパリ事務所が活動支援を行いました。見本市の概要及びフランスのブロガーについて報告します。

 見本市概要
 旅行ブロガー見本市は、2017年で4回目を迎える見本市です。今年は、フランス北西部のサン=マロ市で開催され、約250人の旅行ブロガーと約100社の出展者が集結しました。出展者の多くは、フランスやヨーロッパの観光局、旅行業界関係者で、アジアからは中華人民共和国と日本(広島県と島根県の共同出展)が参加していました。見本市は2部構成になっており、午前はカンファレンス(写真1)、午後はブロガーと出展者とのネットワーキングの場(写真2)で構成されています。カンファレンスは出展者向けとブロガー向けに分かれており、参加者にあわせたカンファレンスが行われます。またネットワーキングでは事前にネット上でブロガーが出展者とアポイントメントをとり、10分交代でブロガーと出展者が1対1でミーティングを行います。
サロンの詳細については、https://www.salonblogueursvoyage.fr/をご確認ください。

 参加ブロガーについて
 ミーティングを行ったブロガーの内、半分程度はカップルでの参加でした。フランスでは、団体旅行ではなく個人旅行手配が多く、夫婦やカップルのみで旅行する人も多くいます。旅行ブログをカップルで運営し、発信している人の多さに驚きました。
また、ミーティングを行った8割程度の旅行ブロガーは旅行目的として「Nature(自然を楽しむ)」を求めており、日本で都市型の滞在よりも、自然の中での滞在を求めていると感じました。

 効果を出すためのブロガーとの組み方
 カンファレンスでは、効果的なブロガーとの仕事の仕方について紹介がありました。カンファレンスの中では、影響力の高いブロガーをインフルエンサーと呼んでおり、インフルエンサーとの組み方について印象に残った点を2点紹介します。1点目は「ブロガーの制作物を有益に活用する」ということです。インフルエンサーの多くは旅行をしてブログに記事を掲載することを仕事としています。そのため、彼らの制作物(記事、写真、動画など)を購入し、彼らの発信媒体のみならず、自治体などの媒体でも掲載することにより倍の効果が生まれるのではないかと思います。2点目は「数字に惑わされてはいけない」ということです。ブロガーの多くは、ブログに記事を掲載するだけでなく、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用しています。ブロガーを選ぶ際に、SNSのフォロワー数などで選んでいることも多いのではないでしょうか。カンファレンスの中で、こういったSNSの数字に関するビジネスの紹介がありました。フォロワー、コメントなどは購入可能で単純に数字で比較した場合、良いブロガーと組めない可能性があることを指摘されました。このカンファレンス向けに立ち上げたインスタグラムで数字のトリックについて分かりやすく紹介があり、SNSに詳しくない出展者でも一目見て分かるようになっていました(写真3)。

 さいごに
 フランスに限らず、ブロガーの記事、写真、動画は、各地域をプロモーションするための有効な手段の一つとなりつつあります。プロモーション効果を高めるために影響力の高いブロガーを探し、組むことは簡単なことではありません、この見本市は、ブロガーとの人脈構築ができるよい機会となっているだけでなく、ブロガーとのより効果の高い仕事の仕方を学べるよい機会であると感じました。

写真1

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写真2

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写真3(インスタグラム立ち上げから1週間で9千弱のフォロワーを有料で獲得した例として紹介された。)

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