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“150 KAGOSHIMA PROJECT” パリ万博から150年―鹿児島県の工芸品を世界へ!

日本が初めて正式に参加した1867年第2回パリ万国博覧会。鹿児島県の前身である薩摩藩は,幕府とは別に独自で出展し,様々な産物を出品しました。とりわけ薩摩焼をはじめとする工芸品は会場でも高い評価を集め,伝統の手技による薩摩の逸品たちが,世界へ発信されました。

2017年がパリ万博出展から150周年にあたることを記念し,鹿児島県と県内伝統的工芸品等の生産者らは,国際見本市メゾン・エ・オブジェへの出展を目指し,一体となって商品開発に取り組んできました。その結果,鹿児島県からは今年1月のメゾン・エ・オブジェに,本場(ほんば)大島(おおしま)(つむぎ)川辺(かわなべ)仏壇(ぶつだん),薩摩焼などに関連する生産者15者が「150 KAGOSHIMA PROJECT」として出展を認められました。ブースには,手にとって真剣に商品を吟味する来場者がひっきりなしに訪れ,鹿児島の工芸品の質・幅・奥深さといったものを,世界各国の感度の高いバイヤーへ印象づけ,海外における認知度向上を図ることができました。

また,出展を記念して,1月にはパリ日本文化会館において知事主催の記念レセプションを開催しました。政府関係者や工芸品関係者,メディアなど約100名に,出品商品や作り手の思いを紹介したほか,鹿児島が世界に誇る鹿児島黒牛(くろうし)や焼酎,お茶などを提供し,食や観光も含めた本県の多彩な魅力を発信しました。工芸品だけでなく,KAGOSHIMAという土地とそこに根付くストーリーを併せてPRすることで,来場者の理解を深め,「鹿児島へ行ってみたい」という声を多く聞くことができました。

また,同会館内ショップでは,メゾン・エ・オブジェ出品商品を展示販売したほか,2月には同会館1階スペースにおいて,惜しくもメゾン・エ・オブジェへの出品は叶わなかったものの,これまでともに商品開発に取り組んできた県内工芸品生産者の商品を展示するなどし,鹿児島の工芸品を幅広くPRしました。

南北600kmに及ぶ広大な県土と豊かな自然を持ち,個性ある歴史や文化が育まれてきた鹿児島県には,多くの匠たちによって守り育てられた優れた工芸品が数多くあります。150年前の薩摩が,パリから世界へ羽ばたき多くの人々を魅了したように,現代においても,伝統の技術を活かしつつ新商品開発に取り組み,海外市場へ挑むなどして,鹿児島のものづくりの新たな未来が開かれようとしています。県では引き続き伝統的工芸品等の新商品開発や,国内外の見本市等への出展支援を通した販路開拓支援などに取り組むこととしています。

鹿児島県

01.国際見本市出展商品 

国際見本市出展商品

国際見本市出展ブース

知事主催レセプション

パリ日本文化会館内ショップ