トゥール市との姉妹都市交流のあゆみについて(高松市)
高松市は、東京から南西へ飛行機で約1時間、四国の北東部に位置する香川県の県庁所在都市です。「世界の宝石」とも称される美しい瀬戸内海に面し、温暖な気候と緑豊かな自然に恵まれた風光明媚なまちです。世界に開かれた都市を目指し、積極的に国際交流を推進しており、フランスのトゥール市とは、1988年の姉妹都市提携以来、文化・教育・産業など、幅広い分野における多様な交流を通じて、両市間の理解と友好を深めてまいりました。
トゥール市との交流は、公式訪問団や親善研修生の派遣などの人的交流から始まり、近年は、新たに食や城と庭園をテーマとした交流へと交流を発展させ、市民レベルでも交流の輪を広げています。
特に、食をテーマとした交流は、トゥール市がフランスの食文化の中心となっていることを背景に、2009年に、トゥール市からチーズ職人を招いて小学生を対象とした食育講習会を実施したほか、2011年には、両市の小学生が野菜の種子を相互に交換し、育て、調理することで国際理解を深める「ボナペティ事業」などを実施しました。
また、交流の深まるトゥール市と、城と庭園をテーマとした交流を検討する中で、2016年には、史跡高松城跡玉藻公園、ロワールの古城の一つであるヴィランドリー城、トゥール市3庭園との3者間で、城と庭園の管理などについての知識・技術の共有及び相互の交流を通して理解と友好を深めることを目的とした連携協定を締結しました。
本年は、トゥール市と姉妹都市提携30周年という節目の年です。これを記念して、7月には、公式訪問団がトゥール市を訪問し、今後の末永い交流を誓い合うとともに、これまでの交流を記念して、ブドウの苗木の記念植樹を行いました。
同時期に、市民親善訪問団やものづくり集団「TAKUMIKUMO(匠雲)」も同行し、トゥール市での記念行事に参加したほか、ヴィランドリー城において、本市の特産品である漆器、庵治石等を活用したおもてなし交流事業を開催していただき、市民レベルでの交流も大いに深めることができました。
このトゥール市との30年にわたる特色ある交流が認められ、この度、栄えある「第12回自治体国際交流表彰(総務大臣賞)」を受賞することができました。
これを契機として、今後もトゥール市と相互の発展につながる姉妹都市交流に取り組んでまいります。
チーズ職人による小学生への 食育講習会 |
ヴィランドリー城主と トゥール市へ派遣の親善研修生 |
高松市・トゥール市姉妹都市提携30周年記念 公式訪問団トゥール市長表敬 |
高松市・トゥール市姉妹都市提携30周年記念植樹 |
おもてなし交流事業 和菓子体験の様子 (ヴィランドリー城開催) |