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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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奈良・興福寺の仏像、パリで初公開(日仏友好160年「ジャポニスム2018」)

2019年1月23日、アジア以外で最大の東洋美術コレクションを誇るパリのギメ東洋美術館で奈良・興福寺の仏像展示「古都奈良の祈り」展が始まりました。

この展覧会は、奈良県がシルクロードの東の終着点として日本文化の礎を築いた古都「奈良」の奥深い魅力を世界に発信することを通じ、奈良の知名度向上や外国人観光客の増加につなげることを目的に企画されました。また、日仏友好160年を記念してフランス国内で開催される大規模な日本文化紹介事業「ジャポニスム 2018:響きあう魂」の公式企画に位置づけられています。

「日本」のはじまりの地と言われている奈良には、ユーラシア大陸における東西文化交流を背景に持つ仏像が受け継がれてきました。奈良の社寺では長い祈りの歴史とともに、その伝統に根差した造形文化が育まれています。

  本展では、名刹・興福寺で大切に守り伝えられてきた至宝のうち、「木造地蔵菩薩立像」(重要文化財)と「木造金剛力士立像(阿形・吽形)」(国宝)を厳選して公開しています。普段は奈良を訪れなければ味わえない仏像を前にしたフランス人からは、「眼前の仏像から放たれる美しさや迫力に圧倒された」といった声が多く寄せられています。この展覧会は、2019年3月18日まで開催されています。

「古都奈良の祈り」展 “Nara, trois trésors du bouddhisme Japonais”

■会期: 2019 年 1 月 23 日(水)~3 月 18 日(月)(55 日間)

■会場: フランス パリ ギメ東洋美術館 2 階 図書室

■主催: 奈良県、ギメ東洋美術館

■共催: 国際交流基金

■監修: 根立研介(京都大学大学院教授/奈良県学芸政策顧問)

■特別協力: 興福寺、奈良国立博物館、東京国立博物館、日本経済新聞社

■協 力: 日本航空

出陳予定作品(時代順):

■重要文化財 木造地蔵菩薩立像(もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう) 興福寺 平安時代 

■国宝 木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)(阿形 あぎょう) 興福寺 鎌倉時代

■国宝 木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)(吽形 うんぎょう) 興福寺 鎌倉時代

ジャポニスム2018公式ホームページ(日本語、英語、フランス語)

 https://japonismes.org/en/

ギメ東洋美術館ホームページ

 http://www.guimet.fr/event/nara-tresors-du-bouddhisme-japonais/

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 来場者に向けて説明するギメ東洋美術館

ソフィー・マカリウ館長

 海外で初めて公開される興福寺の仏像3体
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 仏像の美や迫力に見入る来場者たち