パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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映画、祭り、仏像を通じてパリで出会う古都「奈良」(奈良県)

 奈良は約1300年前に都が置かれた日本の始まりの地であり、他に比類なき歴史文化資源を有しています。奈良県ではかねてからこれらをフランスで紹介し、奈良への関心を深めていただき、奈良県へお越しいただけるようプロモーションに取り組んできたところです。

 そのような折、大規模な日本文化紹介行事である「ジャポニスム2018:響きあう魂」が、政府主導のもと、2018年7月から2019年2月までパリを中心に開催されることとなりました。奈良県では、これを絶好の機会と捉え、当行事に積極的に参画し、他に比類なき奈良県の歴史文化資源を紹介することとしました。以下、具体的な取組をご紹介します。

 本年7月に「ジャポニスム2018」の開幕を記念して、フランスのカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど世界的に著名な奈良県出身の映画監督・河瀨直美氏により奈良県吉野町で撮影された新作映画「Vision」がパリ市内の映画館で上映されました。奈良県と吉野町はこの映画上映に合わせ、金峯山寺の修験者によるホラ貝の実演、奈良県・吉野紹介パネルや吉野檜のあかりの展示、吉野杉・檜の工芸品の提供、吉野の酒のふるまいなどを通じて、上映会に参加した日仏政府関係者など約400人に吉野地域の奥深い魅力を感じていただきました。

 続いて10月には、アクリマタシオン庭園及びパリ日本文化会館にて、日本各地で大切に守り伝えられてきた民俗芸能や、それぞれの土地の人々に長く親しまれてきた生活文化を取り上げ、パリで集中的に紹介する「地方の魅力―祭りと文化」が行われました。奈良県には約900年間途切れることなく守り継がれてきた日本屈指の伝統と格式を誇る「春日若宮おん祭」があります。祭りで行われるお渡り式や神事芸能をパリで披露し、一般公募のフランス人の方に行列にご参加いただくなど、多くのフランスの方に奈良に息づく歴史文化に触れていただきました。

 また来年1月には奈良県が誇る国宝級の仏像を展示する「仏像展示『古都奈良の祈り』」を開催します。「日本」のはじまりの地と言われている奈良には、ユーラシア大陸における東西文化交流を背景に持つ仏像が受け継がれてきました。奈良の社寺では長い祈りの歴史とともに、その伝統に根差した造形文化が育まれています。普段は奈良を訪れなければ味わえない、眼前の仏像から放たれる美しさや迫力、その精神性の一端を伝える貴重な展示をとおし、シルクロードの東の終着点として日本文化の礎を築いた古都「奈良」の新たな魅力を紹介します。

 今般の「ジャポニスム2018」を通じて、多くのフランスの方に奈良への関心を深めていただけると考えています。これを一過性のものとしないよう、今後も積極的に奈良の奥深い魅力を紹介し、奈良にお越しいただけるよう取り組んでまいります。

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春日若宮おん祭お渡り式 s

「春日若宮おん祭」お渡り式

「春日若宮おん祭」神事芸能