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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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名古屋・ランス 姉妹都市提携(名古屋市)

2017年10月、フランスのランス市は、愛知県名古屋市の6番目の姉妹都市となりました。

ランス市は、画家・藤田嗣(ふじたつぐ)(はる)ゆかりの地です。ランス市内のノートルダム大聖堂で洗礼を受けてキリスト教に改宗した藤田嗣治は、その後、ランス市内に礼拝堂を建立しました。多数の作品がランス美術館に寄贈されるなど、ランス市と藤田嗣治の結びつきは強く、名古屋市美術館も藤田嗣治を含むエコール・ド・パリの作品を収集していたことから、ランス市から名古屋市に対して姉妹都市提携の熱烈な希望がありました。

名古屋市では、友好親善や相互理解の促進だけではなく実益のある交流への発展を目指していたことから、地道に交流を積み重ねたいと、まずは藤田嗣治が結ぶ縁として、2013年に名古屋市美術館とランス美術館の間で友好提携に関する覚書を交わしました。名古屋市美術館においては、2017年にはランス美術館展を開催しました。

このような交流を重ね、2017年10月姉妹都市提携に至り、名古屋市で調印式が行われました。今後は、観光、青少年育成、経済、食文化、歴史的遺産などさまざまな分野での幅広い交流を模索しています。

今年5月には、ランス市において姉妹都市提携セレモニーが開催されました。河村市長をはじめとする名古屋市公式代表団は、ランス国立高等音楽院の生徒による「さくらさくら」の合唱で迎えられ、会場には多くのランス市民の姿がありました。

式典では、「姉妹都市宣言」の署名、記念品の交換が行われました。ランス市から名古屋市へは、メダル及びランスの職人が作った刀が贈呈され、名古屋市からランス市へは、伝統技法である有松絞(ありまつしぼり)の着物、七宝(しっぽう)焼き(やき)の写真立てを贈呈しました。

アルノー・ロビネ ランス市長からは、「姉妹都市提携は、これから我々が築く関係の礎になる。現在、両市の間では経済・観光・スポーツ関連での協力の話が進んでいる。多分野での交流がますます発展してほしい。私たちはパートナーではなく仲間である。名古屋市民の仲間であることはランス市民の誇りだ」とのお言葉をいただきました。

あたたかく盛大な歓迎は、これからの両市の友情を象徴しているようでした。

1 姉妹都市宣言への署名 2 有松絞着物の贈呈
姉妹都市宣言への署名

有松絞着物の贈呈

 

3 会場の様子 4 式典の様子
会場の様子 式典の様子

 

5 名古屋市公式マスコットキャラクターはち丸と

名古屋市公式マスコットキャラクター

「はち丸」と

 


 

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