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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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新着情報

CLAIR Paris Blog

 2021年10月2日(土)から4日(月)の3日間、パリ市内でSalon du Sakè 2021が開催されました。Salon du Sakè は2013年に初めて開催され、2015年から毎年パリで開かれている、海外では最大規模の日本酒イベントです。今回で7回目の開催となり、前回2019年は、世界45ヶ国から5,129人の入場者を迎えました(2020年はコロナ禍のため中止)。

 最終日となる10月4日(月)の15:30~16:30には、福井の地酒マスタークラスが開催されました。この日は、レストラン関係者や飲食業界の方々のみの事前招待制入場となっていましたが、会場は満席でした。

続きを読む:パリで日本酒PR! Salon du Sakè 2021にて福井の地酒マスタークラスを取材

金沢市では、クレアパリ主催の企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」(現在、パリ日本文化会館にて、10月30日まで開催中。また、WEB企画展は11月24日~12月24日まで開催)に金箔工芸品を出展しています。

今回、連動企画として、金沢市デジタル工芸展でも金沢箔工芸品展(10月19日~12月28日(予定))を開催しています。こちらでは、金沢箔で彩る新たな暮らしのシーンを提案しています。ぜひ、お気軽にクリックして、ご訪問ください!

 長野県松本市は、令和3年8月15日から8月25日まで、東京2020パラリンピックの自転車フランス代表チームの事前合宿の受入れを行いました。

 コロナ禍という制約の中ではありましたが、感染対策に留意したトレーニング環境の中で大会前のコンディションを整えていただくことができ、フランス代表チームは本戦で17個のメダルを獲得するという快挙を成し遂げました。

 

続きを読む:【動画公開!】東京 2020 パラリンピック自転車競技フランス選手団事前キャンプ in松本

鹿児島県奄美市総務部プロジェクト推進課

 東京から飛行機で南へ2時間あまりの場所に位置する奄美大島は、パリ市の約7倍の面積に人口約6万人弱が暮らす島です。気候は温暖で、年間3,000㎜近い雨が降ります。
 その中核となる奄美市は、島の北部から中南部にかけて位置します。北部はなだらかな地形で美しい海岸線を有しており、中南部には遺産登録区域を含む豊かな亜熱帯照葉樹林が広がります。また、奄美大島を含む奄美群島は、サンゴ礁に囲まれています。

 2021年7月26日、世界遺産委員会において奄美大島は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の一部として世界自然遺産への登録が決定しました。

奄美大島北部の土盛海岸白い砂浜が広がる
奄美大島北部の土盛海岸。白い砂浜が広がる

続きを読む:奄美大島の特異な自然と世界自然遺産登録に向けた取組

 クレアパリでは、日本の地方に根付いた伝統工芸品や伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力を発信する企画展「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」を、2021年9月29日(水)から10月3日(日)にかけてマルセイユ会場にて、その後、10月19日(火)から10月30日(土)にかけてパリ会場にて開催します。

 本企画展では「衣食住」をテーマに、「衣」にはとうもろこしの殻から作られたスリッパ(十和田市)や美しい絹のスカーフ(鶴岡市、東京都、福岡県)、「食」には金箔で装飾されたグラス(金沢市)や漆を施した椀や小皿(福井市)、組子細工や木彫りのコースター(長野県)、「住」には鮮やかな色彩の陶器の置時計(岐阜県)や煙や灰落ちの美しさをも追求したお香(兵庫県)、象嵌の技術が使われたペーパーナイフ(熊本市)など、日本各地から12自治体の多様な工芸品を展示販売(※一部会場は展示のみ)します。 

続きを読む:第9回「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」 マルセイユ展およびパリ展の開催について

Tagged under: 経済活動 文化

フランスのマルシェは、出店者と客との間で直接商品の売買が行われる小売・屋台の集合体です。マルシェの形態は、常設のものから週数回の限定開催のものまで様々であり、野菜、果物、乳製品、肉・魚などの食料品から、各種生活用品や衣料品、装飾品に至るまで多くの品物が売買されています。

フランスの観光に関する情報誌を見ていると、その地域の新鮮な食品や工芸品を購入できるマルシェを勧める記事を度々目にします。フランスのマルシェは観光資源としても重要な存在ですが、実際にマルシェを訪れてみると、食材を購入している地元住民の姿を多く見かけ、地域への重要な食糧供給の一端を担っていることがわかります。また、マルシェの閉店後には、自治体の車両が清掃を行うなどマルシェに対する自治体の関与が垣間見られ、マルシェがフランスの生活や社会に深く根付いた存在であることをうかがい知ることができます。

フランス全土では約1万のマルシェが開催されているところ、そのうち約3割が人口2,000人以下の小規模コミューン(市町村に相当し、フランス国内に約30,000存在する)において開かれていると推計されています。

2020年はフランス全土で約250のマルシェが新設され、フランスにおけるマルシェの総数は増加しています。マルシェには、観光客の誘致、地元職人への販売機会の提供、食料の安定供給確保、地産地消推進といった多くの利点があり、日本の地域が抱える多くの課題への解決策となる可能性があります。マルシェ先進国であるフランスの事例を学ぶため、マルシェ出店者が加入する全国組織であるフランス全国マルシェ連盟(以下、FNSCMF:Fédération Nationale des Syndicats des Commerçants des Marchés de France)を訪れ、会長と事務局長へ、新設マルシェの近年の特徴、マルシェ新設の流れと新設に伴う問題と対応策等について取材しましたので、その内容をご紹介します。

続きを読む:2020年、フランスで新たに250のマルシェが誕生!フランス全国マルシェ連盟を訪問取材

 パリ交通公団(RATP)は7月、フランス及びEU4か国のメーカーへ電気バス計450台を発注したと発表した。契約額は合計8億2500万ユーロ、引き渡しは2022年から2023年を予定している。RATPは、イル・ド・フランス州における公共交通機関を統括するイル・ド・フランス・モビリテ(IDFM)との契約に基づき、パリ市とその近郊で地下鉄、バス、路面電車を運行する国営企業である。

RATPとIDFMは、2014年3月にパリ市とその近郊を対象とした「バス2025プログラム」を採択した。この計画では、2025年までのディーゼルバスの全廃と、RATPが持つ350のバス路線における二酸化炭素排出量の50%削減を目指している。

 

続きを読む:パリ交通公団が電気バスを大量発注!低炭素都市交通の世界的見本を目指す

青森県世界文化遺産登録推進室

北海道・北東北の縄文遺跡群の価値

 2021年7月27日に開催された第44回世界遺産委員会拡大会合において、本県をはじめ、北海道、岩手県、秋田県及び関係自治体が推進してきた「北海道・北東北の縄文遺跡群(Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan)」が世界遺産に登録されました。

 北海道・北東北の縄文遺跡群は、農耕文化以前の生活のあり方と複雑な精神文化を伝える17の考古遺跡から構成される文化遺産です。青森県には8つの遺跡があります。

 縄文遺跡群が存続した紀元前13,000年から紀元前400年までの時期は、日本の歴史では縄文時代と呼ばれています。氷期が終わり、地球規模で温暖化すると、北日本にはブナを中心とする落葉広葉樹の森が広がり、海洋では暖流と寒流が交わり豊かな漁場が生まれました。人々は、気候の温暖化や寒冷化といった環境変化にも適応しながら、1万年以上にわたって農耕文化に移行することなく、狩猟・漁労・採集を基盤とした生活を継続しました。17の遺跡は、その開始・発展・成熟の過程を具体的に示しています。

続きを読む:世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の価値と魅力

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が近づく2021年6月、静岡市では、フランスのテコンドー選手団の事前合宿受け入れが決定し、同国のホストタウンとして登録されました。静岡市は、日本の中部地方に位置し、1991年にカンヌ市と姉妹都市提携を結んで以来、市民交流や日仏自治体交流会議への参加による政策対話等を通じて、フランスとの交流を深めています。浮世絵師の歌川広重が描いたような、雄大な富士山の景色が特徴のまちです。

続きを読む:静岡市がフランスのホストタウンに!~みんなの夢を叶えるプロジェクトの実施~