フランス ワクチン接種事情~パリのワクチンセンターでの接種体験 -5月末から誰でも接種可能に-
【フランス ワクチン接種事情】
4月末までの3度目のコンフィヌマン(いわゆるロックダウン。ただし、3度目はそれほど厳格ではなかった。)やワクチン接種の進展によるのか、先行していた英国などと同様フランスも感染者数等が最大1日約8万人のピーク時から大幅に減少してきている。とはいえ、5月中旬で下がっても感染者数は一日約1.5万人ほど(日本で言えば約3万人)である。
5月27日時点で、ワクチン最低1回接種者は2,415万人(人口の36.0%)、2回接種者は1,110万人(同16.6%)となっている。一日のワクチン接種数は、約60万回となっている。
フランスでのワクチン接種は居住市内外どこの会場でも予約が取れれば受けられ外国人でも無料。5月12日から当日又は翌日の予約の空きがあれば年齢、基礎疾患の有無など関係なく誰でも接種可能となっている。また、当初6月15日から18歳以上が誰でも接種可能となる予定であったが、前倒しされ、5月31日から誰でも接種可能となり、ワクチン接種の加速化が進められている。
病院や市区役所や公共施設に設けられたワクチンセンターなどは主にファイザー社、モデルナ社、ジョンソンエンドジョンソン社(55歳以上)、市中薬局や市中の一般医では管理が容易なアストラゼネカ社(55歳以上)のワクチンを接種していて、会場や会場の種類で予約時にワクチンがわかるようになっている。55歳以上に限定しているアストラゼネカ製は薬局で薬剤師や市中の一般医が打てるのでより迅速に接種を進められているようだ。
予約サイトでは、ワクチンが複数種類ある会場では予約時にワクチンの種類を選ぶようにもなっている。一方、ワクチン接種している市中薬局では、個別の予約受付もしていて、手書きのノートに待機者リストを書き込み、個別に電話をかけて予約を受けているところもある。